旅先でも感性を磨きたい方にお勧めなのが、客室や宿の中でアート作品を楽しめる宿。近年、ギャラリー併設の宿や、アーティストのプロデュースによる客室を持つ宿も増えてきました。今回はアートを心ゆくまで体感できる、京都で注目の宿をご紹介します。センスが磨かれる空間や美術作品に触れて、目も心も楽しんでみませんか。
目 次
1.明治40年創業の美術茶道具商によるアートホテル
ART MON ZEN KYOTO(京都府/東山)

京都でも指折りの美術商街として知られる古門前通に佇む「ART MON ZEN KYOTO」。美術茶道具商「中西松豊軒」がプロデュースするホテルで、店主が厳選した骨董品やアート作品が展示されています。

“美術館を愛でるホテル”をイメージした館内は落ち着いた雰囲気。高級感あふれる15の客室は天井高3メートル以上!室内には本物の美術品が置かれ、さながらギャラリーのよう。

金曜日と土曜日のみに営業している「THE BAR-SAKE」。「天外」の書を冠した畳の空間が、週末はカウンターに変わります。週ごとに変わる厳選された日本酒を、オーナーである「中西松豊軒」が選りすぐった骨董の漆器・焼物・ガラスなどの酒器で味わう至極の時間を過ごしましょう。
ART MON ZEN KYOTO
京都府/東山
2.「新風館」に生まれたホテルで、クロスカルチャーを体感
エースホテル京都(京都府/京都市 烏丸御池)

歴史的建造物の旧京都中央電話局を一部保管した保存棟と新築棟を融合した「新風館」内にある「エースホテル京都」。日本を代表する建築家・隈研吾氏と、LAを拠点とするコミューンデザインとのコラボレーションによりデザインされたホテルです。

客室は全て30平米以上、スタンダードタイプからスイートまでの9タイプがあります。おすすめは78平米の「エーススイート」。旧京都中央電話局を保存した建物内に位置し、姉小路通に面した出窓が特徴的です。「エドワード・フィールズ」のラグや、ミッドセンチュリースタイルのソファなどが置かれ、東西の美が心地よく調和するデザイン性の高いお部屋でゆったりと寛ぎましょう。

イタリアン・アメリカン「ミスター・モーリスズ・イタリアン」では、ニューヨークのガストロノミーを牽引するシェフが手がける、地元食材を使ったメニューがいただけます。「新風館」の中庭を一望できる開放的なルーフトップバーもあり、スタイリッシュな時間を過ごしてみては。
エースホテル京都
京都府/京都市 烏丸御池
3.京都駅から徒歩圏内のホテルで、現代アートを巡る
ザ・サウザンド京都(京都府/京都駅前)

JR京都駅中央口から徒歩約2分と好アクセスのホテル「ザ・サウザンド京都」。館内のパブリックスペースには現代アート作品が随所に見られ、中でもロビー・大階段のインタラクティブなプロジェクションマッピング「KYOTO+1024」は、人の動きにアートが反応する幻想的な作品です。また、エントランス横のアートギャラリーでは、地元の若手アーティストの作品展示やSDGsにまつわる展示も行われます。

注目は毎日朝10時から開催される「ザ・サウザンド京都 アートツアー」。館内を巡るアートツアーで、風と光を巧みにコントロールした「wind_form」をはじめ、多様な素材、手法で自然を表現した作品を巡ります(宿泊者・レストラン利用者限定、前日17時まで要予約)。

客室はどのタイプも禅や茶道に通じる引き算の美しさや、京町家にならった道具の機能美が感じられます。また自然との調和を重視したインテリアが落ち着いた印象を与え、旅先でほっと一息つける空間となっているのも特徴。
また、カフェ&バー「TEA AND BAR」 でいただける、京都ならではのアートカクテルも魅力の一つ。五感で感じるアートな滞在で心を潤しましょう。
ザ・サウザンド京都
京都府/京都駅前
4.現代アートが散りばめられた、スタイリッシュ空間を満喫
node hotel(京都府/烏丸四条)

京都・四条烏丸エリアに位置する「node hotel」は、アートコレクターの住まいをコンセプトにしたホテル。ロビーに入った瞬間から、グレーの壁に所狭しと並んだアート作品に目を奪われることでしょう。

全25室の客室には、それぞれ存在感のある洗練された現代アートを展示。タイプもさまざまで、シーンやシチュエーションに合わせたニーズに対応しています。アートを静かに楽しんでもらえるよう、あえて室内にテレビや電話が無いのだとか。

レストラン「node」では、アートに囲まれたラウンジで“farm to table”をコンセプトに地元京都の食材を使用した料理を提供。朝食からバー利用まで、こだわりの空間で非日常の体験をしてみてはいかがでしょうか。
node hotel
京都府/烏丸四条
5.京都・亀岡の老舗旅館で現代アートを楽しむ
京都 湯の花温泉 すみや亀峰菴(京都府/亀岡)

京都・亀岡、湯の花温泉郷に佇む「京都 湯の花温泉 すみや亀峰菴」。現代美術作家である柳幸典氏と彼の建築チーム「YANAGI+ART BASE」が手がけた、現代アートと伝統の技が織りなす200平米のロビー&ギャラリーは一見の価値あり。

また2022年5月には「【呼風-KOHOO】現代アートと伝統の技が織りなす体感型客室」が誕生。柳作品の象徴とも言える回廊にベッドルームやダイニングルーム、「天の風呂」や「地の風呂」と名付けられた独創的な露天風呂が備わります。

館内のライブラリー「徒然文庫」には、北欧のデザイナーズチェアやアンティークが置かれ、レトロモダンな雰囲気。約500冊の蔵書からお気に入りの本を選んで、ゆっくりとした時間を過ごしてみては。
京都 湯の花温泉 すみや亀峰菴
京都府/亀岡
アート作品を見て、自分の心にどんな感情が生まれるかは人それぞれ。ホテルや旅館といった非日常の世界の中で作品と向き合う時間は、旅先の風景と共に、感性を刺激する特別な体験となることでしょう。ぜひ次回の旅の参考にしてみてくださいね。












