オーベルジュとはそもそも仏の田舎の食堂で飲んだくれた客を朝まで屋根裏部屋で寝かせていたものだとか、リストランテは伊だとか、やかましい能書きは無用です。
木一本切ることが許されない国立公園内で、おそらく国内で3本指に入る施設からの眺め(個人の感想です)は値千金です。 窓からは左右180度以上何も遮るものがない、手前には山麓に広がる木々や牧場が、さらに島根半島、境港まではっきり俯瞰でき。遠くは隠岐島まで見渡せる景色は自然と人工物の最高の調和を奏でています。 今回台風も来ず、雨にも合わず、最高のコンディションで昼夜とも眺めを楽しめました。
この眺めだけで十分価値があるはずなのですが、スキー場の開設時に作られたというオリジナルの建物はスキー客だけに頼っていて続かなかったと思われます。
その後経営を再開された方は、正しい方向へ向かわれているようです。 クラウドファンディングを利用した広報告知も秀逸と思います。 ただし新しい経営の方は、結婚式場という(おそらく)一生に1回の機会のプロデュースが得意の方であり、この施設も部屋の意匠や、接客方法、料理にその片鱗が感じられます。
この場合、1回目、2回目は良いのですがリピーターの獲得という点では疑問が残ります。派手さは初見の顧客獲得には有効かもしれませんが、常連には飽きられます。 個人的には同様の国立公園内にあり前経営者の撤退の後新経営者が再建された鳴門のホテルの路線をご参考にリピーターのつくホテルを目指していただければ大変嬉しいと思いました。
少なくとも天候に恵まれれば1回目は、どなたが訪れても高評価を得る施設であろうと思います。
宿泊日2019/08/11
利用人数2名(1室)
部屋インペリアルルーム【禁煙】(ダブル)(60平米)
宿泊プラン
オーベルジュ天空で過ごす、特別なひととき。ステイプラン
食事夕朝食付