飛鳥寺、石舞台古墳をはじめ、数え切れないほどの歴史スポットが点在する奈良。その飛鳥のロマンあふれる小高い丘に建つ「L’AUBERGE DE PLAISANCE (オーベルジュ・ド・プレザンス)桜井」。運営を、レストランだけでなく、賢島や箱根、熱海などで直営ホテルも手がける「ひらまつ」が担当しています。
ちょっと異色なのは、このオーベルジュが奈良県が運営する「なら食と農の魅力創造国際大学校」の実践実習の場としての役割も担っていること。次代の食と農のプロを養成する学びの場というわけですが、もちろん「ひらまつ」が運営するだけあってオーベルジュの水準は高く、快適そのもの。上質なもてなしが受けられます。
吉野杉を多用した館内に全9室
吉野杉をたっぷり使った館内は木の温もりあふれる雰囲気。広い敷地にエグゼクティブスイートが2室、ツインが7室、そしてガラス窓からさんさんと光が差し込むダイニングルームがそれぞれゆったり配置されています。
すべての部屋に広いウッドテラスが備えてあって、このテラスから望む広々とした田園風景は最高! ここでゆっくりお茶でも飲んで過ごしたり、アペリティフをいただいたり。心身ともにリラックスできる雰囲気です。
部屋の天井に張られた吉野杉や吉野檜によるペンダントライトなど、室内のインテリアにも地元色がたっぷり。シンプルで柔らかい風情を醸し出しています。
奈良の逸品素材とフレンチの合わせ技
食事は「奈良発のフランス料理」。たとえば肉なら「大和牛」や「ヤマトポーク」に「大和肉鶏」。そして忘れてはならない大和野菜。冬の今なら「祝い大根」「宇陀金ごぼう」「今市かぶ」「片平あかね」など、肥沃な大地で育ったおいしい食材を使った料理が味わえます。
それらの食材を「ひらまつ」ならではのフランス料理で提供しているのがミソ。いわば、奈良の食材とフレンチの合わせ技。そのために調理人自らが生産者の元へ直接足を運び、コミュケーションを深めているそうで、意外性にあふれたワクワクする料理が楽しめます。
ワインはフランス料理を引き立てる最高のパートナー。そんな思いから、このオーベルジュでは、フランスの醸造家から直接仕入れたワインを提供しています。どんなワインを合わせたらいいかわからない時は遠慮なくソムリエに相談を。
朝食はヨーロッパ仕立ての洋食
朝食は、焼きたてのパン、大和野菜のポタージュ、「あすかルビー」という奈良産イチゴのコンフィチュールなどが並ぶヨーロッパスタイル。のどかな田園風景の中でいただく朝食は、食欲を刺激すること請け合いです。
地方色豊かなオーベルジュは、その地方独自の食文化に触れられる場でもあります。奈良の観光スポットを巡る拠点にもどうぞ。
更新日時2020.04.30 14:23