箱根・強羅は箱根登山鉄道の終着駅である「強羅駅」を中心に高級旅館が点在する人気の温泉地。
その強羅駅から車で約5分の場所に、2014年12月に誕生したのが「強羅花扇 円かの杜(まどかのもり)」です。
全ての客室が源泉掛け流しの露天風呂付き。箱根の森を眼前に、周囲を気にせずに、ゆったりと過ごせるとオープン以来人気を博しています。
木の香りにつつまれる至福の時間
エントランスをぬけると、まず目に飛び込んでくるのがフロントに据えられた驚くほど長大な一枚木の神代欅のカウンターと、葛飾北斎作の美しい金屏風。美しさに釘付けになってしまいます。
館内は全て畳敷きで素足でも歩け、とても心地良いです。開放感がある高い天井は太い欅の梁がめぐらされ、まるで優しい木の香りで身体全身が包み込まれるような、清々しさを感じることができます。
回廊に沿って配された客室は全20室。飛騨の匠に造られたという木製家具が置かれた客室は豪華でありながらも過度にそれを感じさせずゆったりと寛げることでしょう。
全室が禁煙ですが、囲炉裏を囲んだ喫煙所がありますので、喫煙者の方はそちらでゆっくりとすごすこともできます。
「円かの杜」という名前のとおり『円』をモチーフにした窓や障子など、あちらこちらに見られ、角がなく円満な時をすごしてもらいたいという宿の思いが込められているかのように感じ、安らぎの時がすごせます。
プライベートな空間を重んじた安らぎの客室
客室は3つのタイプがあり、ダイニングルームを備えたスイートルームが5室、50㎡以上のゆとりの空間が広がるデラックスルームが7室、そして1~2名での利用を基本とするスタンダードルームが8室あります。
スイートルームとダイニングルームを備えたデラックスルームは食事の場所をお食事処か部屋出しかのどちらかを選ぶことができます。
どの部屋も木の香り漂う和風モダンな造りで、日常の忙しい生活から解放されるような、ゆったりとした空間になっています。
シャンプーやリンス、化粧水や乳液をはじめとするアメニティも豊富で、『SASAWASHI』の天然豚毛歯ブラシや、浴衣のほかに柔らかいガーゼ素材を二重にした着心地の良い作務衣など、訪れたお客に対して心からのおもてなしが感じられます。
豊かな自然の中でつかる露天風呂
「円かの杜」は箱根では珍しく、2本の自家源泉を持ち、客室と大浴場で異なる温泉を楽しむことができます。基本的には全ての湯が源泉掛け流しですが、季節により加水することもあるそうです。
部屋の露天風呂は塩化物泉のアルカリ性で、刺激が少なく肌にやさしい温泉。長時間じっくりとつかるのに最適です。
一方、大浴場は塩化物硫酸塩泉、炭酸水素塩泉で、すぐに身体が温まり、肌がすべすべになるという“美人の湯”とも言われる女性に人気の温泉。
この大浴場から窓越しに見られる風景は、自然そのままの雑木林が広がっていて、目にも癒される空間となっています。大浴場には常にふんだんに新しいタオルが置かれていて、いつもふかふかなタオルを使えるというのは、何度も入浴したい方にはとても嬉しいサービスです。
周りを気にせずいただける個室での食事
宿自慢のお料理は、相模湾から水揚げされた新鮮な魚介と地野菜を使用した京懐石。
女将さんが飛騨高山出身ということもあり、現地から直送されるA5ランクの飛騨牛がメインの食材として並び、ほとばしる肉汁と凝縮された脂の旨味を体感することができます。
朝食は海と山の幸を取り入れた季節感あふれる和食膳を、体調や気分に合わせてご飯をお粥に変更もできる細やかな心遣いも嬉しいサービスです。
バーや岩盤浴、エステの設備も充実
食事の前後に訪れたいのが、重厚な土蔵の扉の先にある、ほのかな灯が灯った大人の時間がすごせる蔵バー「こだま」。食前酒でも、食事のあとの一杯でもお客様の好みに応じて利用できます。この空間での一杯はきっと、旅の素敵な思い出にもなるでしょう。
また、館内には、50℃と45℃の温度が違う、好みで選べる岩盤浴が2室(予約制45分有料)あり、カップルでも利用できます。
森の中に佇む「エステティック棟MORI」では、デトックス効果があるマッサージや、リンパマッサージ、そしてオーガニックオイルでマッサージするマタニティメニューなど色々なコースメニューがあり、美しい肌へと導いてくれるだけでなく、心まで癒やしてくれます。
都内から手軽に行ける温泉地の代表・箱根で新たな人気宿として注目を集める「円かの杜」で木々に抱かれるような自然の香りを感じながら、非日常をじっくりと愉しんでみてはいかがでしょうか。
更新日時2017.07.26 11:46