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世界中の要人から愛される「強羅花壇」流のおもてなし
インタビュー

世界中の要人から愛される「強羅花壇」流のおもてなし 強羅花壇(神奈川県/箱根強羅温泉)

昭和27年の創業以来、日本を代表する旅館として世界各国の要人をもてなし続ける「強羅花壇」。強羅の凛とした空気が似合う門をくぐると、伝統的な和の素材を現代流に活かしたモダンな雰囲気漂う空間が広がります。幾度の改修を経て、時代に寄り添う理想郷へと進化を続け、一休.com年間予約数も常にトップクラス。ユーザーから絶大な支持を誇る名旅館の代表取締役社長・女将の藤本三和子様に、「強羅花壇」流のおもてなしと想いについておうかがいしました。

新しい発想を取り入れ続ける「強羅花壇」

―歴史を感じる旅館の風情と、現代的な建築の共存が印象的です。全面改修の際に、このような空間を作られたきっかけについてお教えください。

私どもは最初、ホテル業界のことを知らない状況で始めました。中学生の頃に祖母とヨーロッパ周遊の経験をさせてもらいました。その時に、ヨーロッパの文化の奥深さ、国境を越えるとまた違う文化が表れるというインパクトに衝撃を受けました。以来、世界中をめぐり、様々なホテルを見て歩きたいという思いが強くなりました。結婚してからも、休みのたびに海外リゾートを回りました。

その中でカリブ海のリゾートを訪れたとき、小さなプールがお部屋についていたんです。「強羅花壇」の改修時、部屋のプールを温泉にしたらいいんじゃないと考えたことがきっかけで、露天風呂付き客室が生まれました。

―「露天風呂付き客室」の誕生には、そんな経緯があったのですね。

当時の「旅館」といえば「大浴場」に「指圧」に「マージャンルーム」というイメージ。海外リゾートに行くたびに経験したことを、日本の旅館文化の中に表現できないか考えて、毎年のようにリニューアルを重ねて、積み重ねで30年。これからも毎年リニューアルはしていき、新しい施設も色々と考えてまいりたいと思います。

― こちらの廊下も、皆さんがお写真を撮られていますが、思いがあったからこそできたのですね。

京都の町屋などに代表される日本の伝統建築は、渡り廊下があり、中庭を通って、次の部屋に行くわけです。廊下を通ったときに寒い、暑いという季節を感じ、次の部屋に渡り一句読んだり、月を眺めたりという文化があります。
今の日本の建物の多くは、温度も一定のビル型で、自然と関わりのない場所が主です。せめてここを歩くときだけは、季節を感じてほしいなという思いで、長い廊下が生まれました。「無駄」と判断されるかもしれませんが、日本の文化を継承していきたいという思いが廊下にも込められています。
月見台でも、竹笛の演奏やイベントを開催しています。月や桜を見ながら、お風呂上がりにシャンパンを飲んだり。強羅花壇だからできる「風情」は、このまま残していこうと考えております。

―空間にゆとりがあるとホッとしますし、ちょっと休憩するときに素敵な場所が沢山あるのは魅力的ですね。

高級旅館のない時代には、客室もスタンダードルームを多めに用意しましたが、結果的には強羅花壇を選んで下さるお客様はスイートルームのご要望が多くリニューアルしてスイートにグレードアップさせた経緯があります。

― 海外でのご経験が豊富な女将が感じられた、ヨーロッパの“ホテル”と日本の“旅館”の違いは何でしたか?

イタリア語の通訳の仕事を始めた頃、日本にVIPが見えたときに日本の旅館に滞在したいとご要望いただくようになりました。色々な宿に泊まる際、いわゆる旅館は居心地がよくないというお話を沢山いただきました。ふすまだけの鍵がない部屋は不安だとか、共用の浴場やお手洗いは不便であるとか。今の日本人も生活様式を鑑みると、プライバシーについては自分たちも思うところがありました。また、お風呂のバスタブも外国人の方にはサイズが小さかったなど。でもここまで外国人のお客様が増えるとは、当時は想像できませんでした。

―ルレ・エ・シャトーに加盟されていらっしゃいますし、海外のお客様とのコミュニケーションも多くありますよね。

1991年にルレ・エ・シャトーのメンバーになってもう25年以上。当時は海外からのお客様は1日1組あるかないかくらいでしたが、美味しいものをお出しして、お客様をおもてなしするというポリシーはルレ・エ・シャトーにすごく共感するところがありました。
今は海外のホテルも鍵がカード式ですし、インターネットの接続が必然となりました。お客様のご要望もどんどん変わるので、時代をいかに早く読み込むかというのが、あらゆる業界で一番必要なことなのかもしれないですね。

―世界を見て、世界中のホテルを勉強されていることが、強羅花壇に先進性と日本らしさを取り入れた良さを演出されているのですね。お料理の器一つとっても、素敵な彩りに細やかな気配りを感じます。

その国の文化を象徴するようなホテルといっても、伝統文化の良さと、現代の快適さが備わっていることが必然だと、いつも感じていることです。
日本で旅館に泊まってみたいと思う外国のお客様に、強羅らしさと日本らしさをどう表現できるかを常に考えていく。判断基準は自分が泊まりたい宿かどうか、を考えています。
お食事の器も料理長と一緒に選びます。毎月開催するお料理の試食会で、このお料理にはこのお皿を使いましょうと。毎月変わるので、皆さん驚かれますね。

時代が変わっても、人を思いやる「想い」の重要性は不変

―時代と共にユーザーニーズが変わっていく中で、旅や宿泊施設に求められていることも変わってきていますが、どういう形で取り組まれていらっしゃいますか?

インターネットの発展で、トラベルエージェンシーの役割は変わってきていると思います。ただ、人でないと埋められない仕事ってあるんですよね。そこをいかに細やかに対応できるか。問い合わせをいただいたときに、細やかに対応できるようにしたいです。
また、今はWEBサイトやインフォメーションは、それを見たらできるだけわかるようにしてあげることが親切だと思います。従って、私たちもWEBサイトは何度も変更・改善しています。

―人と人との関わり合いで感じた点ですが、お伺いした時に玄関の方に歩いていこうとしたら、すぐ従業員の方がいらっしゃり「いらっしゃいませ、ようこそお越しいただきました」と声をかけていただいて。ホスピタリティの高さに脱帽しました。

最後は「お客様をいかに思ってさしあげられるか、優しい気持ちを持てるか」という心になるかと思います。その思いが、やはりこのお値段をいただく、私たちの勤めだと思っています。

―最後に、一休.comのユーザーに一言お願いいたします。

自分も一休.comのユーザーで、選ぶときは一休さんで選んだ方が安心といつも思っていますが…。
常に何事にも一生懸命でありたい、お客様に美味しいものを召し上がっていただきたい、「いいもの」を作っていきたいという思いの積み重ねが「強羅花壇」だと考えています。
選んでいただいた以上は、気持ちに応えられるように “常に” 最善を尽くしています、ということをお伝えいただけると嬉しいです。

全ての方が心地よく滞在できる快適さを大切にしながら、日本の情緒と文化を継承し時代に合った提供をされている「強羅花壇」。現代のスマートな旅館のあり方を追求されている探求心には、お客様への「想い」を細部に感じられました。世界規模で様々なご経験をされてきているからこそ気づかれる先進性と細やかな心配り。上質な滞在を約束するために心掛けていらっしゃることが、人々から愛される人気の理由なのではないでしょうか。

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プロフィール:
聖心女子学院を卒業し、イタリアのボローニャに留学。
留学後、通訳の業務に携わる。その後、強羅花壇にて家業を継ぐ。
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強羅花壇

強羅花壇

神奈川県/箱根強羅温泉

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