パリの老舗高級食材店として知られる「フォション」が、京都に新しくオープンさせたのが「フォションホテル京都」。京都市はパリと姉妹都市であることに加え、歴史と伝統が今に息づく街であり、市内を川が流れていることなど、似ている点も数多くあります。そんなパリと京都の魅力を融合させた「フォションホテル京都」では、どんな時間が過ごせるのでしょうか。1泊2日の濃厚な滞在記をお届けします。

京都の歴史を刻み、パリの魅力を吹き込んだホテル

ホテルがあるのは、京都随一の繁華街である四条河原町から徒歩約5分のところ。以前は別のホテルだった建物が2021年3月、新たに「フォションホテル京都」として生まれ変わりました。
あえて過去の面影を残した外観は、歴史ある建物を重んじるフランス的な発想「今ある建物も時間が経てば歴史ある建物となる」との思いから。

中に入ると、迫力あるゴールドと大理石の大階段があらわれ、一気にフォションの世界へ引き込まれます。着いたらまずは、最上階である10階へどうぞ。宿泊者はレセプションエリアでウェルカムドリンクをいただきつつ、チェックインの手続きをします。

フォションといえばマカロン!ということで、ウェルカムドリンクには、ティーマスターがブレンドした香り高い紅茶と共に、フランスから直送された本場フォションのマカロンも登場。紅茶もマカロンも季節によって出されるテイストは変わり、このときはフォションの紅茶を一躍有名にした原点ともいわれる「アップルティー」のアイスと、ヘーゼルナッツのマカロンでした。

ホテルの部屋に向かう廊下のカーペットも、フォション柄。ブランドカラーであるフォションピンクも随所にあしらわれているほか、京都を象徴する桜モチーフや、京都の街を切り取ったモノクロ写真など、至る所に京都らしさも配置されています。それらを発見するのも、滞在の楽しみとなりそうです。

今回宿泊したお部屋は「デラックス 東山ビュー」。

フォションピンクの家具が置かれるほか、ベッドボードには西陣織が採用されるなど、お部屋も京都の伝統や文化がさりげなく感じられるようになっています。また立地の良さから、眼下に高瀬川や鴨川、遠くに東山と、実に京都らしい風景が堪能できます。

ハイクラスな客室は、まるでパリのアパルトマン!「プレステージスイート」

各階にあるスイートルーム「プレステージスイート」は、寝室とリビングが分かれている、本当に広々としたお部屋。寝室にはパリのアパルトマンを思わせるような白いがあるかと思えば、リビングには幕末〜明治期にかけての骨董品がさりげなく飾られていたり……。

バスルームには信楽焼のバスタブや、竹林をイメージした装飾が配さなど、どこまでもパリと京都の融合を体感できる造りとなっています。竹林のは、艶のある竹とマットな竹を使い分けることで奥行きを感じさせるデザインとなっているそう。

心ときめくフォションならではの演出の数々

そしてフォションホテル京都の各部屋に必ずあるのが、このシャンパンピンクに輝く「グルメバー」!

冷蔵庫のような箱を開けると中はミニバーになっており、フォションの焼き菓子やチョコレートなど、スイーツがもりだくさんに並んでいます!これぞ、フォションホテルに宿泊する最大のお楽しみといってもいいかもしれません。
グルメバーに並ぶスイーツはそのときどきで変わり、この日は「はちみつのパウンドケーキ」や「キャラメルサンド」「サブレ」「ヌガー」「チョコレート」などなど、10種類近く置いてありました。食べきれなかったスイーツは、宿泊者限定のオリジナルイラスト入りトートバッグに入れて持ち帰り、お土産にすることもできます。

またこちらの上質なボックスには、「ダージリン」「アップルティー」など紅茶のティーバッグ4種、ドリップ用のコーヒーなど、スイーツを楽しむのに欠かせないドリンクも種類豊富に用意されていました。

リビングスペースで、いつもより丁寧に淹れた紅茶をいただき、スイーツをいただく至福の時間。もう外を出歩かなくても、窓からは京都の風景、そしてパリのおいしいものまで堪能できてしまう。これぞ滞在型ホテルの醍醐味だと感じました。

さらにパリ&京都以外にも、いろんなところでフォションらしい遊び心が感じられると思ったのが、ソープディッシュが真っ赤な唇の形をしていたこと!フォションのブティックでも販売しているケーキ「(ビズ ビズ)」を模しているそう。
保湿マスクはありましたが、そのほかのアメニティはリクエストをすれば、部屋まで持ってきてもらえるとのこと。パリ発のフランス化粧品ブランド「オムニサンス(OMNISENS)」のクレンジングミルク・洗顔料・化粧水・保湿クリームの4点セット、ぜひこの機会に試してみては。

また、書斎として使えそうな一角にはこれまたフォションピンクのスツール。

フォションピンクのアクセサリーケースに、ポストカードや便箋も。

ドアノブにかけるサインプレーはショップバック型になっており「DO NOT DISTURB」を裏返すと「夢の途中です」というメッセージが入っていたり。部屋の中でもいろいろな粋な演出が用意されており、見つけるたびにワクワクが高まります。

日中は観光で歩き回ることも多く、動きやすいカジュアルな格好で過ごしても、ディナーは特別な洋服を着て過ごしたい。スーツケースで持ち歩いた洋服のシワが気になる方は、各部屋に片手で使えるスチームアイロンが用意してあるので、ぜひ活用してみてください。

2階には、宿泊者が24時間利用可能なトレーニングルームもありました。各種トレーニングマシンにバランスボールやヨガマットも用意されています。

ダイニングレストラン「グラン カフェ フォション」でのディナーとモーニング

のんびりお部屋や館内で過ごしたあとは、さらなるお楽しみディナー(美食)が待っています。

おめかしして向かったのは、10階にある「レストラン グラン カフェ フォション」。天井にはシャンパンの泡をイメージした輝くオブジェ、テーブル横には京野菜をテーマにした作品など、目を奪われるアイテムは数あれど、何より目が釘付けになったのが窓からの眺望。10階という高さがほどよく、まさに東山の美しい風景を真横から眺めている感覚。京都に長く住んでいますが、この高さから見る東山の景色がとても新鮮で、見慣れたはずの風景がいつにも増して美しく感じられたのでした。

ディナーでは、フォションホテルならではの本格フレンチをフルコースでいただけます。食材はそのほとんどを地元・京都から仕入れており、こちらもまさに京都とフランスの融合。ハモの炙りにスモークされたアボガドオイルのヴィネグレット(お酢を使ったソース)が添えられていたり、京都大原の平飼い卵を使ったトリュフの香り高いポーチドエッグが登場したり、次々と出されるお皿にどんな料理が並んでいるのか、とても楽しんでいただいたのでした。

ディナーを満喫した後は、すぐ隣りにあるバーでゆったりお酒を楽しむことも。この日いただいたのは、フォションのオリジナル・ロゼシャンパーニュ。華やかなロゼが夜景に映え、いっそうの特別感を感じられます。

翌日の朝食も、京都とフォションの魅力が絶妙に合わさったレパートリーとなっていました。フォション特製ジャム3種、フランスのチーズ職人がセレクトしたチーズ、京都クローバー牧場の「特別牛乳」やフレッシュヨーグルト、クロワッサンなどのブレッド4種、季節の京野菜など。大原の平飼い卵はオムレツでお願いしたら、食べるのがもったいないほど美しく、完成されたオムレツが。朝の気持ちいい鴨川&東山の眺めと一緒に堪能しました。

ここでしか購入できない紅茶も並ぶ「ペストリー&ブティック フォション」

1階には、フォションの美食の神髄が詰まった「ペストリー&ブティック フォション」があります。パリ直輸入のマカロンをはじめとする国内ではここでしか並ばないスイーツや紅茶、オリジナルのシャンパンなど。緑茶をベースにした京都店限定ブレンドティー「ワンナイト・イン・キョウト」は、すっきりとした飲み口で、お土産にもぴったり。

「アフタヌーンティー」で、さらに贅沢なティータイムを

2階にあるティーサロン「サロン ド テ フォション」では、今話題のアフタヌーンティーが楽しめます。人気のため、なかなか予約が取れないとの声もありますが、宿泊者にはアフタヌーンティーがセットになったプランも登場とのこと!

ティーポットにはフォションピンクの色をした南部鉄器の鉄瓶、カップ&ソーサーは、フランス磁器の名所・リモージュの名窯、ジャン・ルイ・コケと、フォションの美意識が感じられ、おいしいだけではない楽しみが盛りだくさんでした。

京都らしい鴨川&東山の風景を目の前に、パリのエッセンスを感じる空間に浸った1泊2日。館内が作り出す雰囲気や美食を通して、五感でフォションの世界観を満喫できる「フォション京都」、ぜひ体感してみてほしいです。