京都・鷹峯三山の麓にひっそりと佇む「アマン京都」には、約2万4,000平米という広大な敷地内に、天然温泉を備えるスパがあります。宿泊者以外でも利用できるラグジュアリーなスパではどのような体験ができるのか。取材をしてきました!

おだやかな非日常へと誘う「アマン京都」の「アマン・スパ」

「アマン京都」があるのは、京都市内でも北部に位置する鷹峯地区。緑に包まれるようなエントランスを通り抜けホテルの敷地内に入ると、市内であることを忘れるくらいの深い森が広がっています。トリートメントを受ける「アマン・スパ」までは、苔むした石畳を奥ヘ奥へと進んで行きます。川のせせらぎ、鳥のさえずり、気持ちのいい風が吹く中をゆっくり歩いていくうちに、バタバタとした日常からおだやかな非日常へと気持ちが切り替わっていきます。

すっぽりと森におおわれるように佇むスパの建物。ちょうど新緑の時期で若葉がキラキラ輝くようでしたが、秋の紅葉もさぞかし美しいだろうなと思います。

建物に入るとまずは庭が望めるリラクゼーションルームに通され、カウンセリングシートを記入します。この日私が受けたのは、「【温泉利用付】アマン京都シグネチャージャーニー 60分(https://spa.ikyu.com/660208/plans/28/)」。

セラピストにその日の体調や肌のコンディションを伝えておくと、その状態に合わせたトリートメントをしてもらえます。私は、肩と腰を特に念入りにとお願いしました。

記入しながらいただいたのはノン(ロー)・カフェインの丹波の黒豆茶。トリートメント前のこの静かな時間も、日常を忘れてリフレッシュするのに欠かせない大切なひとときです。

その後、温泉に入るためにロッカールームへ移動。

パウダーコーナーには、クレンジングオイル、化粧水、フェイスオイル、ボディローション、ハンドソープ、歯ブラシ、カミソリ、ヘアブラシ、ヘアバンド、シャワーキャップ、綿棒、ヘアゴムと充実のラインナップ。

ドライヤーは、ラグジュアリーホテルに多く採用されているレプロナイザーの上位モデル「7D Plus」。

「アマン京都」の温泉は、角質などを柔らかくしてくれるという「アルカリ性単純泉」。そのため美肌の湯とも言われています。疲労回復や筋肉痛の改善も期待できる泉質。

こちらは内風呂ですが、ガラスがあまりに透き通っていたので、露天風呂に入っているかのような感覚になりました。和傘をイメージした照明に、京町家の中庭を思わせるような空間。壁の向こうには森の木々が見えます。

岩に囲まれた露天風呂。仕切りは町家の格子戸をイメージしたようなデザイン。お湯は少しトロリとした化粧水のような肌触りでした。身体の芯から温まり、トリートメントの準備も完璧です。

温泉から上がったら、ふかふかのタオル地のバスローブを羽織って、トリートメントルームへ向かいます。トリートメントルームは全部で3つ。それぞれ「椿」「金木犀」「山茶花」と木の名前がつけられていました。この日は「金木犀」のお部屋へ。

京都の歴史と文化までを感じられるトリートメント

部屋に入ると、ふんわりお茶の香ばしい香りがします。見ると、部屋の片隅に茶香炉。いい香りを胸いっぱいに吸い込もうとするうちに、自然と呼吸が深くなっていきます。お茶の香りで五感が刺激され、これはまさに「今ここ」に注目するマインドフルネスができている状態。

椅子に座ったら、「アマン京都」オリジナルのアロマオイルの香りを吸い込んで、3回深呼吸。その後、トリートメント前の「足浴リチュアル」へと移ります。これは、江戸時代に参勤交代の一行が宿場に着くと、まずは宿場の女中が桶と水を用意して、お客さまの足元を洗っていたという習慣からヒントを得て取り入れられているそう。

「足浴リチュアル」に使われるのは、金箔、米ぬか、小豆、日本の海塩、聖なる儀式にも使用される京都・松井酒造の地酒など。季節によってアイテムが変わるそうで、このときは「夏」シーズンの緑茶と海塩でした。セラピストの方に丁寧に足を拭いてもらいマッサージをしてもらうと、まるでけがれを洗い流す禊(みそぎ)をしてもらっているような不思議な感覚になりました。
トリートメントの最初と最後には、「おりん」の音色を奏でてくれるのが印象的。邪気を払う効果、お経の始まりと終わりを知らせる役割もあるそうです。

ボディマッサージに使うのは、柚子、薄荷、ヒノキ、玉露、桜、生姜、紫蘇など四季折々の草花の香りを閉じ込めた「アマン京都」の季節のエッセンシャルオイル と、コールドプレス製法の椿オイル。コールドプレス製法とは、非加熱圧搾法・低温圧搾法で搾油する、いわゆる生搾りのオイルで、とても貴重なものだそう。それを贅沢にも全身に使うのです!

うつぶせになり、足から背中、腕、肩と全身をトリートメント。私は強めの圧が好みなのでそうお願いすると、マッサージに加え指圧をしてもらっているような感覚で、しっかりと全身をほぐしてもらいました。この圧のかけ方が絶妙で、セラピストの技術の高さを実感!気が付けば半分寝て、半分起きているような夢心地の中でトリートメントは終わっていたのでした。

トリートメント後は、再びリラクゼーションルームへ。この日は柚子とライチのフレーバーティーに、白砂糖不使用のビーガン焼き菓子と水まんじゅうをいただきました。

今回はボディだけのトリートメントでしたが、驚いたのはトリートメント後。全身の血の巡りがよくなったのか、身支度をする際に顔の肌艶までよくなっていることに気が付いて、びっくりしました!さらに、コールドプレス製法の椿オイルは素晴らしくて、トリートメント翌日もまだまだしっとりお肌に潤いを感じたほど。

この日のトリートメントは時間にすれば60分。でも「シグネチャージャーニー」とあるように、まるで小旅行に来たかのような贅沢で濃い時間が過ごせました。深い森にあるスパに身を置くこと、森を歩くことでもたらされる癒やし、加えて極上のトリートメントで得られる最高の非日常感。美を越えた、身体と精神の全てを健やかに保ち発展させる「旅」をぜひ体験してみてほしいです!

▼アマン・スパの詳細はこちら:
https://spa.ikyu.com/660208/