蔵王連峰を一望できる絶好のロケーションや名湯を堪能できる湯浴み、そして旬の食材を使った料理が多くのゲストを魅了し続ける宿「名月荘」。今回は、実際に訪れた際の模様とともに、体験したからこそわかる宿の魅力をご紹介します。
約4,000坪の広大な敷地に広がる和のリゾート空間
宮城と山形にまたがる蔵王連峰を望み、会津の東山、庄内の湯野浜と並び「奥羽三楽郷」と呼ばれる「かみのやま温泉」。その賑わう街中から離れた葉山の丘の上に「名月荘」は佇んでいます。
「蔵王連峰から昇る名月を見てほしい」という想いで、1996年にこの地に移転した「名月荘」。約4,000坪という広大な敷地には、趣の異なる客室が20室のほか、ゆっくりと流れる時間を愉しめる施設が備わっています。
門をくぐると右手にある「囲炉裏」。悪天候や夜間以外は、火が焚かれています。天井からは松茸よりも美味と言われる“香茸”が吊るされ、ナラの薪の煙にいぶされていました。秋から時間をかけていぶされ、冬の時期にゲストのお膳に並ぶそうです。
アンティークのインテリアが素敵なラウンジからは、蔵王連峰をはじめ雄大な奥羽山脈が一望できます。お部屋へ移動する前に、こちらで少し休憩を。床がヘリンボーンだったり窓際の足元にレンガが敷かれていたり、設えのこだわりが素敵でした。
全客室にリビングが備わるスイートルーム仕様
客室数は全20室。お部屋によって設えは異なりますが、リビングと寝室のあるスイートルーム仕様となっています。全室にお風呂が備わっており、蔵王ビューやガーデンビューが愉しめる露天風呂のあるお部屋も用意されています。
宿泊したのは「【スタンダード】本間+リビング|蔵王ビュー(55平米)A2」。お部屋とテラスから蔵王連峰の雄大な山々を望める眺めの良い部屋です。秋に訪れたので、お庭には金木犀の花が咲き、色づき始めた紅葉とあいまって、とても癒される空間となっていました。