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ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏のロケーション

ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏で感じる、伝統と現代の感覚とが織り成すハーモニー。活気あふれる東京の中で、心が和む時間を満喫できます。

ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏 イメージ

井上道義氏がドミトリー・ショスタコーヴィチの交響曲全15曲の演奏を実現させた。日比谷公会堂で11月3日から12月9日まで8回の公演が行われる。 井上氏は1999年から2000年にかけて、マーラーの交響曲の全曲の演奏会、10回公演を手がけた実績を持っている。「日本におけるマーラー演奏の最高水準」 と高く評価された実績を持つだけに期待される。
交響曲全曲の音楽監督と指揮をするのは、体力的にもかなりなものである。井上氏の情熱なくしては成り立たないプログラムだ。

最期の交響曲作曲家といわれるドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906〜1975年)は、サンクトペテルブルクに生まれた。 この頃は、ロシア革命前の騒然とした時代である。

ピアノ科を出た母と音楽好きの父。ショスタコーヴィチは音楽にとても鋭敏な感覚を幼いころから持っていた。1915年から本格的に音楽を学び始める。 1919年、13歳でペトログラード音楽院でピアノと作曲を学ぶ。1920年代には西ヨーロッパで隆盛を示したモダニズムを吸収して斬新な作風を示した。 19歳で音楽院の卒業作品として交響曲第1番を書き、高い評価を受けている。この時代は新生ソ連が最も活気づいた時である。

ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏 イメージ2

1930年から32年にかけて作曲したオペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」はショスタコーヴィチの人生の転換をもたらす。 初演から評判がよかったが、西欧のブルジョア主義に毒された音楽と批判を受ける。しかし、この後に交響曲第5番を作曲し、大成功。 ソ連国内での地位を確固たるものにした。このように、作品の評価は、批判と称賛を繰り返す。

第二次世界大戦前後には大規模な作品を発表している。交響曲第7番は第二次世界大戦中に書かれている。 スターリンが亡くなった直後に交響曲第10番、ユダヤ人問題を告発した13番、と作品は常にセンセーションを巻き起こしている。

1960年代からは再び西ヨーロッパの前衛的技法に接近し、人間の内面的な苦悩を表現する作品を生み出している。 交響曲第11番、12番は12月7日に演奏される。2つの“革命”交響曲を1日で聴くことができる。 12月9日には、8番と15番。8番の戦争の激しさの中で見つめる「生」と最後に書かれ優美といわれる15番が同日に演奏されるのは聴き逃せない。 ショスタコーヴィチは、交響曲だけではなく、歌劇、バレエ音楽、協奏曲、室内楽曲、歌曲、映画音楽、ジャズなどあらゆるジャンルの曲を書いている。

交響曲はどの曲もそれぞれのスタイルを持ち、ショスタコーヴィチの生涯と密接に関わっているため、今回のように全曲を聴くということは、 彼の生涯や生きた時代をうかがい知るチャンスである。 自由で強い精神を持ち、能力の限界まで出しきったショスタコーヴィチ。厳しい時代を生きた彼自身の心が曲にしみこんでいる。 井上道義氏がどのように聴かせてくれるかが、一番の魅力である。しかも、この演奏を3000円で聴くことができる。日比谷公会堂という舞台も合う。 ショスタコーヴィチの世界へつれて行ってくれるのは間違いない。


◆会場・日比谷公会堂(各日共)
全指定席 \3,000 / 青少年(大学生以下) \1,500

2007年11月18日(日) 15:00〜
広島交響楽団
・交響曲 第9番 変ホ長調op.70
・交響曲 第14番 ト短調op.135

2007年12月1日(土) 17:00〜
東京フィルハーモニー交響楽団
・交響曲 第4番 ハ短調op.43



2007年12月5日(水) 19:00〜
名古屋フィルハーモニー交響楽団
・交響曲 第11番 ト短調op.103「1905年」
・交響曲 第12番 ニ短調op.112「1917年」

2007年12月9日(日) 15:00〜
新日本フィルハーモニー交響楽団
・交響曲 第8番 ハ短調op65
・交響曲 第15番 イ長調op.141

ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏 井上道義
ショスタコーヴィチ交響曲全曲演奏 井上道義さん 1946年、東京生まれ。桐朋学園大学にて齋藤秀雄氏に師事。 1971年、イタリア ミラノ・スカラ座主催のグィド・カンテルリ指揮者コンクール優勝し、内外の注目を集め、世界的な活躍を開始。 1983〜88年、新日本フィル音楽監督、1990〜98年、京都市響音楽監督・常任指揮者、2000年からは新日本フィル首席客演指揮者。 2007年1月よりオーケストラ・アンサンブル金沢音楽監督ならびに石川県立音楽堂アーティスティック・アドバイザーに就任。 シカゴ響、ロイヤル・フィル、ミュンヘン・フィル、スカラ・フィル、レニングラード響、マルセイユ歌劇場など客演。 新日本フィルとともに、マーラー・チクルス、コンサート・オペラ・シリーズなど意欲的な活動を展開しており、各方面から絶賛されている。
井上道義 オフィシャルサイト



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