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一期一会

ザ・ペニンシュラ東京百会楽話 [対談8]ザ・ペニンシュラ東京
ザ・ペニンシュラ東京

No.1 No.3 No.4

No.2 家庭と同じリラックス

マルコム・トンプソン (以下 M .T) 百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン ロビー

百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン トンプソン氏

百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン 客室

百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン 浴室

百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン 渡辺氏

百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン デラックスルーム

百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン バレットボックス

百会楽話 渡辺淳一 × マルコム・トンプソン バレットボックス説明


マルコム・トンプソン
ハイアットインターナショナルグループで、30年のホスピタリティ業界の経験と実績を持つ。パークハイアット東京で7年間総支配人を務め、その間、ソフィア コッポラ監督の『ロスト イントランスレーション』の撮影舞台として全面的な協力を行った。1995年から1997年にかけては、オーストラリア首都特別地域観光局の局長を務める。イギリス国籍。ロンドン大学およびニューカレッジ卒業。



渡辺淳一 (わたなべ じゅんいち)
北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で直木賞を受賞。1980年に吉川英治文学賞、2003年には菊池寛賞などを受賞。北海道・札幌に渡辺淳一文学館がある。作品には「阿寒に果つ」「無影燈」「白夜」「ひとひらの雪」「失楽園」など多数。現在文壇の第一線で活躍している。

オフィシャルブログ | 渡辺淳一文学館

サラリーマンの方にも、ハイエンドなリッチな方々にも、両方共にアピールができないといけません。ホテルというのは、おもてなし、特に温かいおもてなしが、どういう層の方々に対しても同じでなければいけないと考えています。たとえば周辺のOLの方が、アフタヌーンティーを楽しみにいらっしゃっても、チェックインをされるお客様と同じサービスを提供することが大切です。
渡辺 リラックスした家庭の延長みたいな感じをね。
M .T 私にとって、そういわれることは一番うれしいことです。来ていただいたお客様に、お家にいるような感覚を作り出すことが、われわれの大切な仕事だと思います。
渡辺そこは意外に気づいていない。ほとんどの人はホテルに対して、大変高くてね、ちょっと普通じゃいけない、よほどきちんと盛装して行かないと、と思い込んでいる。ザ・ペニンシュラ東京に行こうなんていったら、もう大変、ドレスアップしてと。
M .T 確かにラグジュアリーなホテルではありますが、ビジネスマンの方々は国内外問わず、毎日飛び回っていらっしゃって、忙しいさなかに来ていただいた時は、せめてご自宅にいるようにリラックスできる、そういう環境を作りたいんですね。
渡辺 そのあたりは、よく宣伝した方がいい(笑)。ただここはちょっとどうかなと思ったのは、あらゆる表示が英語で、部屋にもいろいろな機能がいっぱいあるんだけど、まず英語がわからないと。
M .T それは間違いを犯してしまったと思います。オープンしてから、泊まったゲストからいろいろなコメントをいただくのですが、その中で、ベッドサイドにあったタッチパネルのコントロールパネルの表示が英語だけで、バイリンガルにしてほしいと指摘されました。これから改善していきます。
渡辺 ガイドブックも、英語だし、しかも字が小さい。
M .T 実はホテルの立ち上げのおもしろいところは、事前にどれだけ準備をして、これがゲストのためにいいだろうと準備をしても、実際に始まってゲストと交わらないと、何がいい点で、何が悪い点なのかが明確になってこないところです。逆にいうと、それが明確になってこそ改善ができると思います。お客様の声を聞くのは、非常に重要だと思っています。
渡辺日本人で地方から東京に泊りがけでくる方は、けっこう熟年夫婦のお金持ちが多いんです。
M .T そういう方たちに向けてバイリンガルを充実するのは、とても大切だと思います。特にこのロケーションにこだわって滞在される方は、やはり銀座に行かれるような成熟している大人の方たちだと思います。そういうお客様が多いことを想定して、特にフロントやお客様から見える場所の人材には、非常に気をつけました。成熟された大人の方たちに、安心感を持っていただけるように入ってすぐのロビーには、50代のスタッフを立たせたりしているのです。
渡辺 僕はこの前、デラックスルームの部屋に泊まったんだけど、ベッドルームとは別に、もう一つドレッシングルームがある。それがかなり広くて、今までの日本のホテルにはなかったもので、とてもいいと思いました。
M .T 機能的で便利な感じですね。
渡辺 たとえば、ご婦人は朝の髪のセットとか、ドライヤーを使ったりするので、音がけっこううるさい。でもドレッシングルームがあると、お互い気と遣わずに眠りたい人は眠れる。日本のホテルに、ああいう余裕のある空間はなかった。
M .T プライベートな空間を演出するのにとてもいいスペースですね。
渡辺 それとね、バレットボックス。あれは日本では見かけないね。
M .T もともとザ・ペニンシュラ香港で始めたサービスですが、今ではいろいろなホテルで採用されています。最初は靴を磨くために、靴の引渡しをするボックスでした。今では、クリーニングなどさまざまな用途に使います。
渡辺

原稿のファックスでも、部屋にプライベートファックスがあるので、それを使ってもいいんだけど、フロントから送ってもらいたいときは、ボーイさんに取りにきてもらうか、いちいち部屋の外に出て、持っていかないといけなかった。それがボックスに入れれば、事たりるんだもの。それから新聞も、日本のホテルの多くはドアの横や下から入れるけれども、あれもあじけないから。

M .T バレットボックスは大変好評をいただいています。
渡辺

ザ・ペニンシュラ東京は場所がすごくいい。まず銀座が近いし、東京駅も近い、電車や地下鉄のアクセスもいい。いろいろなレストランとかデパート、そして歌舞伎座も宝塚劇場や帝国劇場など劇場も多い。とてもわかりやすいところです。ペニンシュラってどこの国でも場所がいいところにあるようで。

M .T

東京は世界に8つ目のホテルですが、他の7都市のホテルも、やはりその土地で一番いい、便利な土地に建っております。そこが一番のこだわりなんです。私たちは1オーナーの規模の小さいホテルグループなので、そういう意味では目が行き届くので、ロケーションだったり、他の何が大切なのかをコントロールができる立場の会社になっています。
銀座というのは、やはり日本のものも海外のものも、本当によいものがある場所なので、最高のロケーションです。

渡辺 灯籠のような外観のデザインはよかった。
M .T 晴海通りを三宅坂方面から銀座に向かって真っすぐ来ると、ザ・ペニンシュラ東京の建物が光っていて、それが灯籠のように見えて、とても印象的だと思います。最近の新しいホテルは複合施設の中にありますが、私たちは1棟丸ごとのホテルでして、これが1棟のよさです。

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Photographs by Tadayuki Aritaka
資料提供:ザ・ペニンシュラ東京




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