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一期一会

界 ASO(大分・湯布院)

界 ASO(大分)
界 ASO 一期一会
一期一会
1 第2話 第3話 第4話

1. ホテルでもなく旅館でもなく

百会楽話 界 ASO 笹川孝仁 × 渡辺淳一
百会楽話 界 ASO 笹川孝仁 × 渡辺淳一
百会楽話 界 ASO 笹川孝仁 × 渡辺淳一
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百会楽話 界 ASO 笹川孝仁 × 渡辺淳一
百会楽話 界 ASO 笹川孝仁 × 渡辺淳一
百会楽話 界 ASO 笹川孝仁 × 渡辺淳一
百会楽話 界 ASO 笹川孝仁 × 渡辺淳一
笹川孝仁(ささがわ たかひと)
1977年ホテルイタリア軒(新潟市)でホテルマンとしてスタート。フェヤーモント・ホテル(九段)ホテルエドモント(飯田橋)、横浜グランド・インター・コンチネンタルなどを歴任。ホテルのオープニングも多く手掛ける。


渡辺淳一(わたなべ じゅんいち)
北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で直木賞を受賞。1980年に吉川英治文学賞、2003年には菊池寛賞などを受賞。 北海道・札幌に渡辺淳一文学館がある。作品には「阿寒に果つ」「無影燈」「白夜」「ひとひらの雪」「失楽園」など多数。現在文壇の第一線で活躍している。

オフィシャルブログ | 渡辺淳一文学館
笹川 熊本空港から向かいますと、南に見える九重連山に「界ASO」はあります。
渡辺 阿蘇の北側にあるわけだね。
笹川 そうですね。ですから、本館のダイニングから、阿蘇の方角が真正面に奇麗に見えます。
渡辺 いや、なかなか、聞きしに勝る素敵なところですね。
笹川 今日、夕方、五岳が奇麗に見えたんです。ずっと雨が降っていて曇っていましたが、晴れましたので奇麗に見えました。
渡辺 阿蘇を形づくる五つの山ですね。ここに創ったのはいつですか。
笹川 オープンは2006年の6月です。
渡辺 まだ2年前なんだ。すてきな本館とその他に、離れが12棟あるでしょ。この状態になったのは。
笹川 最初からです。
渡辺 総面積が8,000坪とか。
笹川 そうなんです。
渡辺 阿蘇のこんなところに8,000坪の土地を買ってホテルを開くとは、誰のアイディアですか。
笹川 ここは国立公園の第2種特別地域に指定されていて、本来新たな開発が出来ない場所なんです。
渡辺 ほう、それがまたどうして…
笹川 数十年前に一旦開発された施設が潰れて荒地になっていたのを、地元の建設会社が購入して環境省に再開発の許可を取ったのです。
渡辺 なるほどね。
笹川 その建設会社から、この8000坪の部分で宿泊施設をやってくれないかと依頼がありました。
渡辺 そしてこういうようにしようと。
笹川 はい。開発の方から話があった時に、ここでやれるかどうか判断しなければならなかったわけですが、この眺望と大自然があるところならば、いけるんじゃないかと。それから話が進んでいったんです。
渡辺 「界ASO」は、他にこういう宿泊施設を持っているんですか。
笹川 「界」というブランドでは、ここが初めてなんです。
渡辺 本来の親会社はどういうところですか。
笹川 異業種からの参入でして。親会社はヒューマンという会社ですが、熊本で半導体や精密機械の製造とアウトソーシングをやっている会社です。アウトソーシングの中で、旅館に人材を派遣してくれないかという話も結構ありまして…、それであれば、別会社を作って運営受託や人材派遣、あるいは教育ビジネスをやろうかということになったのです。しかし、本隊がないのにそういうことを言っていても説得力がない。ですから、我々は「界ASO」という成功例がありますというのを元にビジネスを発展させていこうというねらいもあるんです。
渡辺 建物も周りの雰囲気もなかなか斬新にできてるけど、建築、内装、いろいろな衣裳も全部、専門家の意見を入れているんだね。
笹川 そうですね。各分野分野で。ただやはり、その分野分野の専門家に全部お任せしていると、バラバラになりがちです。テイストを統一するためのディレクションも、重要な役割です。調整しながら進めてきました。
渡辺 全体を統一してまとめた人もアウトソーシングの人ですか?
笹川 はい。中村悌二さんという方です。その方自身もクリエイターですが、調整していただきながら。こういうふうにしてもらえないかといろいろ注文も出しました。
渡辺 その結果、あなたがここの支配人を任せられたわけですね。
笹川 そうです。
渡辺 今までこういうことは?
笹川 ホテルの立ち上げや、マネジメントは十分な経験がありますが、旅館は始めてです。私は1977年からホテル業界にずっとおりまして。
渡辺 じゃあここに引き抜かれたというか。
笹川 そうですね。
渡辺 こういうのは何ていうのかな。「二期倶楽部」とか、それから「星のや 軽井沢」にやや似ているけど。
笹川 そちらは規模がだいぶ大きいですが。
渡辺 オーベルジュっぽい感じでもあるから、食事をかなり重要視しているんですね。
笹川 はい。非常に重要な要素です。
渡辺 ここは、建物や部屋や食べ物と同時にやっぱり風景が圧倒的に大きくて。
笹川 阿蘇のこの雄大な眺め。ただ、だだっ広いのではなく、草原がうねりながら広がっている。こんな眺望は日本でも阿蘇だけだと思います。
渡辺 ここ、僕はほとんど知らなかったんだけど、女性誌などでは知る人ぞ知る宿で。
笹川 雑誌媒体が結構取り上げてくれています。『家庭画報』『セブンシーズ』『東京カレンダー』とか雑誌の影響は大きいですね。
渡辺 まず女性たちの目に入って、そして男性がついてくるからね。





Photographs by 和田直樹

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第25回 浅田裕久(浅田屋社長)・浅田郁子(浅田屋女将) …百万石の余裕
第24回 堀部寛子(炭屋旅館女将) …和敬清寂の宿
第23回 鳥居正彦・宮崎英男(志摩観光ホテル ベイスイート) …志摩観光ホテルは進化し続けます
第22回 相原郁子(新井旅館 先代女将)・森桂子(新井旅館 女将) …温故知新の宿
第21回 笹川孝仁(大分・界 ASO支配人) …不思議なすばらしい空間
第20回 井上槇子(日光・金谷ホテル執行役員・統括本部長) …江戸の華麗、明治のモダン
第19回 森 一紀 / 辻 利幸 / 樋口逸郎(奈良ホテル) …歴史の重み 老舗の力
第18回 木村襄司(小樽・銀鱗荘オーナー) …一大道楽で鰊御殿が旅館に
第17回 三國浩紀(アラマンダ支配人) …遠大で壮大な挑戦
第16回 比嘉建己(ジ・アッタテラス支配人) …ヨーロッパのシックなリゾートが沖縄に
第15回 清水かほる(ベネッセハウス副総支配人) …「よく生きる」ことを考える場所
第14回 勝俣伸(富士屋ホテル社長) …かごで上ったアジアンテイストのホテル
第13回 岩村尚子(岩惣 先代女将)・岩村玉希(岩惣 女将) …光雅と静寂の神の島
第12回 中村律子(旅館くらしき女将) …美しき蔵の町の蔵の宿
第11回 向井聖子(三養荘女将) …財閥の別邸
第10回 北山ひとみ(二期リゾート 代表取締役) …十八世紀フランスのサロンを目指す
第09回 西村明美(柊家女将) …京都は京都らしく
第08回 マルコム・トンプソン(ザ・ペニンシュラ東京 総支配人) …日本に学んだおもてなしの心
第07回 星野佳路(「星野リゾート」社長) …世界のリゾートを向こうに
第06回 齋藤朝子(海石榴大女将) …万葉の湯
第05回 石川修(ホテル ニドム社長) …ニドム カムイに授かりし森
第04回 岡副徳子(金田中若女将) …新橋の花柳界を守る金田中
第03回 浅羽愛子(伊豆・あさば女将) …「あさば」はあくまで「あさば」である
第02回 井上旭(シェ イノ シェフ)  …45年間、支持され続けた料理
第01回 古谷青游(熱海・伊豆山・蓬莱女将) …日本で一番早く春が来るところ


 
 

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