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一期一会

ジ・アッタテラス クラブタワーズ(沖縄)百会楽話 [対談16]ジ・アッタテラス

一期一会
ジ・アッタテラス
1 第1話 第2話 第3話

4. おしゃれを楽しむリゾートホテル

百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
比嘉建己(ひがたてき)
琉球大学卒業。旅行代理店にて営業、商品企画業務等を経験後渡米、ハワイ州ホノルルの旅行社でインバウンド業務に携わる。その後、フランス、ハワイ、グァムの日系ホテルにて営業部長、副総支配人等を歴任。2003年よりザ・テラスホテルズ株式会社にてザ・ナハテラスの支配人の職に就く。2005年6月からジ・アッタテラス クラブタワーズ&ゴルフリゾート支配人兼任。


渡辺淳一(わたなべ じゅんいち)
北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で直木賞を受賞。1980年に吉川英治文学賞、2003年には菊池寛賞などを受賞。北海道・札幌に渡辺淳一文学館がある。作品には「阿寒に果つ」「無影燈」「白夜」「ひとひらの雪」「失楽園」など多数。現在文壇の第一線で活躍している。

オフィシャルブログ | 渡辺淳一文学館
渡辺 高齢者向けの雑誌があまり売れてないようだけど、なぜだかわかります? その最大の理由は、作っている人が若いからです。編集長が50代としても、実際に原稿を作っているのは30代から40代だから、本当の意味で高齢者のニーズに応えているわけではない。高齢者雑誌を、60、70、80代の人に読ませるのであれば、やっぱり編集者は50、60代でないと無理。本当の意味で高齢者の気持ちはわからないと思う。 実際、僕の友達の医者の仲間で、「あんなもの、読んでいられるか。面白くない」といっている。病気の話や老後は外国に行くとか、田舎に移ってどうこうするとか。あんなことをおまえにいわれるまでもないって。だいたい高齢者は生意気でね。自分なりに生きてきた自信と経験がある。じゃあどうゆうものを読みたいのかというと、もうちょっといい女の子とどこかで会えるような話はないの、とかそういうレベル。ということはね、年を取っても、考え方は少しも枯れていないんだよね。それは、考えてみたらわかるでしょう。
比嘉 そうですね。
渡辺 10代の頃、40代、50代のおじさんは、よほど深いことを考えていると思っていたでしょ。ところが、今その年齢になってみても、何も深まっていない。(笑)
そういう意味で、高齢者が本当に求めているものは、なかなかわかりにくいものだけど。それはそれとしても、ジ・アッタテラスのこれだけの設備、これだけの環境のところには熟年のお金持ちしかこられないと思う。まれに30代もくるかもしれないけど。日本に、本当の意味での熟年のリゾート地はないんだよね。でもヨーロッパにはある。品良くて落ち着いていて、だからそれを求めてお金持ちはヨーロッパのリゾート地に行く。
比嘉 ヨーロッパのリゾートは、熟年の方が常にいっぱいいらして、それなりのサービスがありますね。
渡辺 変な格好をした若者は一切入っていない。一流ホテルに変な格好をして行くのは、日本人の若者だけ。金を出せばいいんだろうっていう感じで。恥ずかしいね。
比嘉 そうですね。我々もこのレストランは、ドレスコードがあるんです。まあネクタイをしてとはいいませんが、サンダルとか短パンとかはご遠慮いただいています。
渡辺 海外への客船に乗ると、おば様方が思い切りドレスアップしてお食事にくる。あれを見ていると、そういう楽しみかたってあるんだ、と思うね。
比嘉 いいですね。本当に着飾って、逆にそれを楽しんでいただくのも。
渡辺 やっぱりみなに見せたいんだよ。それが女心。だけど、日本のおば様には、着飾っていく場所がない。若者と違ってね。
比嘉 ザ・ナハテラスは那覇のシティホテルで、そこで年に2回ディナーのイベントを行うんですが、いらっしゃるのは8割が中年の女性の方なんです。本当にオペラ座に行くように着飾ってこられるんです。で、お聞きしたら、まさにおっしゃるとおりで、着飾って行く場所がないと。ホテルはこういったことを提供していただけませんかという要望がたくさんあるんです。
渡辺 僕はね、女性の編集者で和服を着たいっていう人たちのために、年に1回和服の会をやっているんです。みんな和服持っているけど着ていく場所がないというので。お茶とかお花の会に和服を着てもつまらない。なぜかっていうと、おばさんしかいないからって。どうせ着飾るなら男に見せたいって。(笑)
比嘉 そこに当然男性もいなければいけないわけですね。
渡辺 そう。みんないいものは異性にみせたい。
比嘉 やっぱり誰も見ないと、何の意味もないですものね。
渡辺 むなしいじゃない。でもこれも年代によって少しずつ違うから。50から60代になると、おばさまがたも求めるものが変わってくるでしょう。
比嘉 それでsimaキュイジーヌで、ヘルシーな料理をおいしくいただく。おば様方はカロリーが気になりますから。(笑)
渡辺 おじ様もそうだと思う (笑)。ジ・アッタテラスは場所と雰囲気と設備と、ハードはほぼ完璧に近いよね。でもそれで、お客さんがくるかというと、別問題だから。圧倒的な金持ちではなくて、日本の豊かな中産階級の熟年世代狙いで。やっぱり何泊かすると安くなるのは、有力なテーマかも。
比嘉 3泊目、4泊目に安くなると、それは一つの魅力ですね。
渡辺 すてきな人たちが集まってくると、人が人を呼ぶようになるし。
比嘉 おっしゃるとおりですね。ホテルも人が育てるというところがあります。常にお客様によって成長させられるところがあると思うんです。これからですね、ジ・アッタテラスも。




Photographs by 安井敏雄

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