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一期一会

ジ・アッタテラス クラブタワーズ(沖縄)

百会楽話 [対談16]ジ・アッタテラス
一期一会
ジ・アッタテラス
1 第2話 第3話 第4話

1. 沖縄の自然と静けさをどうぞ

百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
渡辺 ここの敷地内のガーデンライトにも、部屋のキーホルダーにもふくろうを使っていますね。森にいるんですか。
比嘉 ええ、守り神です。
渡辺 ここはどこの資本ですか。
比嘉 会社名は、ザ・テラスホテルズといいまして、出資は沖縄の主要企業です。国場組という建設関連の会社が一番の大株主です。
渡辺 じゃあ、主に沖縄で展開しているわけですか?
比嘉 はい。今のところ、ホテルは三つございまして、ジ・アッタテラス クラブタワーズザ・ブセナテラスザ・ナハテラスの三つです。それとゴルフ場が一つあります。これから、他にも計画がございます。われわれも沖縄生まれで、世界に通用する沖縄ブランドのホテルを作っていきたいというのが夢でして、少しずつですが、沖縄をアピールしていきたいと思っています。
渡辺 それはいいね。
比嘉 いろいろアドバイスをいただきたいと、今日は先生にお目にかかるのを本当に楽しみにしておりました。初めに、ザ・ブセナテラスにいらしたんですね。
渡辺 あのロビーがオープンエアで、ビーチにもパラソルが並んでいて、子どもも楽しめそうなホテルね。
比嘉 沖縄もファミリーのお客様が増えまして、7月と8月は家族連れのゲストが多いですね。
渡辺 今日も子ども連れが多かったですよ。それに比べると、こちらのジ・アッタテラスは大人のリゾート地ですね。
比嘉 実は100%ホテルを稼働させていません。6割ぐらいにおさえて、ゆっくり楽しんでいただけるようにしています。この施設内は、ご宿泊のお客さんのみですから、ゲートでご宿泊ですかとお聞きして、そうでない方にはご遠慮いただいております。プライベートな世界というか、時間を大切にする方々が多いですから。
渡辺 たしかに、落ち着いていますね。
比嘉 稼働率が高い時でも、ほとんどカップルのお客様ですから、騒がしいとか、落ち着かないという雰囲気はないと思います。プライベートビーチではないんですが、近くに天然のとてもよいビーチがございまして、そこに送迎させていただいています。そこはほとんどの時期、周りに誰もいないような状態で、ゆっくりくつろいでいただけます。素朴さが残っている場所です。今まで海の側にあるホテルが人気でしたが、最近はホテルで何もしないで、ゆったりされる過ごし方が好まれるようになりました。また、このホテルは小高い森の斜面に建っておりますので、プールサイドから海をごらんいただけます。先生の最初の印象は、いかがでしたか。
渡辺 日本じゃないような気がした。
比嘉 できるだけ沖縄らしい景色を大切にして、プライベートな空間を作りたいと。
渡辺 高級感があってね、オッと思った。

百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
比嘉 ありがとうございます。客室も78室しかございませんので、バトラーサービスと申しまして、24時間電話1本で対応するシステムを導入しております。次回はもう少し長く滞在いただきたいと思いますので、ぜひまたお越しください。
渡辺 ここにきて1泊ではもったいないね。ホテルの部屋からレストランから全部、おしゃれで。
比嘉 オープンエアーにして、自然の光とか風が入るようにしております。
渡辺 このホテルのデザインは誰の設計ですか?
比嘉 私どもの社長がデザイナーでして、設計会社の担当者もおりますが、もともとのコンセプトは社長自ら作りました。
渡辺 リゾート地というのは、こういうおしゃれなデザインじゃないとね。しかもさわやかで重厚感があって。以前、オクマまで行ったけど、ここは全然知らずに通り過ぎていた。最近はずいぶん知られるようになったのでしょう。
比嘉 まだ十分ではないかもしれません。
渡辺 まあ、ほどほどがいいかもね。
比嘉 いろいろ雑誌とかメディアでご紹介はさせていただくのですが。われわれも大々的に紹介したいというよりは……。大人の隠れ家で売っているところがありまして。
渡辺 気に入ったところは、あんまり他人にいいたくないからね。たしかにここは、暮れなずむ頃がいいね。あまりクーラーが効いていないのも自然な感じで。
比嘉 ありがとうございます。できるだけ風の渡るのを感じていただこうと思いまして。
渡辺 最近のリゾート地のなかには、クーラーが効きすぎて、暖かいところなのに寒い。肩に羽織るものを持っていかなきゃいけないところもあって。
比嘉 エアコンが効きすぎていますね。ここでは自然のいい汗をかいていただいて、飲み物もおいしく、お食事もおいしく召し上がっていただきたいんです。
渡辺 確かに、ザ・ブセナテラスと違って、ここ、ジ・アッタテラスはやや熟年の方が多いかな。
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
百会楽話 渡辺淳一 × ジ・アッタテラス クラブタワーズ 支配人
比嘉建己(ひがたてき)
琉球大学卒業。旅行代理店にて営業、商品企画業務等を経験後渡米、ハワイ州ホノルルの旅行社でインバウンド業務に携わる。その後、フランス、ハワイ、グァムの日系ホテルにて営業部長、副総支配人等を歴任。2003年よりザ・テラスホテルズ株式会社にてザ・ナハテラスの支配人の職に就く。2005年6月からジ・アッタテラス クラブタワーズ&ゴルフリゾート支配人兼任。


渡辺淳一(わたなべ じゅんいち)
北海道生まれ。医学博士。1958年札幌医科大学卒業後、整形外科講師となり、医療のかたわら小説を執筆。1970年『光と影』で直木賞を受賞。1980年に吉川英治文学賞、2003年には菊池寛賞などを受賞。北海道・札幌に渡辺淳一文学館がある。作品には「阿寒に果つ」「無影燈」「白夜」「ひとひらの雪」「失楽園」など多数。現在文壇の第一線で活躍している。

オフィシャルブログ | 渡辺淳一文学館
比嘉 そうですね。夏になりますと、30代前後の方がいらっしゃいますが。
渡辺 やっぱり若者のほうが情報に敏感だから、早く聞きつけるのかな。
比嘉 それはあるかもしれませんね。
渡辺 ザ・ブセナテラスには女性の4、5人連れとか、若者がいっぱいいて、よくお金があると驚いたけど。
比嘉 自分にご褒美とか。
渡辺 日本は若者が、結構、高級なところにくる。
比嘉 年間のトータルで見ると、やはり一番多いのが30代前後の方ですね。20代後半の方も多いです。冬場は40代、50代の方がおみえになります。
渡辺 日本の熟年夫婦って、こんな静かなすてきなところにいるとかえって疲れるのかもしれないね。京都のホテルでも、朝食を夫婦でもくもくと食べていて会話をしない。リゾート地にきて、たっぷり時間があるからいいでしょって思うけど、それがかえって苦手なんだよね。夫と妻は。(笑)
比嘉 今までリゾートに行く習慣もなく、あまりお話をしないでこられた、ということなんですかね。
渡辺 不倫のカップルならいいだろうけどね。長年連れそった夫婦でこんなムードのあるところに2人で置かれたら、悲劇なのかも。(笑)
比嘉 よくしゃべっている方は、恋愛モードですか。
渡辺 そういう人がくるようになるのは大事なことで、ここがすてきだっていう証しでもあるから。
比嘉 できるだけプライベートな空間というか、場所を提供させていただきたいという考えがあって、客室もちょっと広めに、52平米以上でご用意しておりますが、部屋から出なくても、景色をご覧いただいたり、食事を取られたり、本をお読みになったり、自由に過ごすという滞在を考えております。ガーデンも、大人の感覚で楽しんでいただきたい。まさに先生がおっしゃった、お二人でいらしておしゃれに過ごすとか、お話をするとか、それがコンセプトです。




Photographs by 安井敏雄

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第25回 浅田裕久(浅田屋社長)・浅田郁子(浅田屋女将) …百万石の余裕
第24回 堀部寛子(炭屋旅館女将) …和敬清寂の宿
第23回 鳥居正彦・宮崎英男(志摩観光ホテル ベイスイート) …志摩観光ホテルは進化し続けます
第22回 相原郁子(新井旅館 先代女将)・森桂子(新井旅館 女将) …温故知新の宿
第21回 笹川孝仁(大分・界 ASO支配人) …不思議なすばらしい空間
第20回 井上槇子(日光・金谷ホテル執行役員・統括本部長) …江戸の華麗、明治のモダン
第19回 森 一紀 / 辻 利幸 / 樋口逸郎(奈良ホテル) …歴史の重み 老舗の力
第18回 木村襄司(小樽・銀鱗荘オーナー) …一大道楽で鰊御殿が旅館に
第17回 三國浩紀(アラマンダ支配人) …遠大で壮大な挑戦
第16回 比嘉建己(ジ・アッタテラス支配人) …ヨーロッパのシックなリゾートが沖縄に
第15回 清水かほる(ベネッセハウス副総支配人) …「よく生きる」ことを考える場所
第14回 勝俣伸(富士屋ホテル社長) …かごで上ったアジアンテイストのホテル
第13回 岩村尚子(岩惣 先代女将)・岩村玉希(岩惣 女将) …光雅と静寂の神の島
第12回 中村律子(旅館くらしき女将) …美しき蔵の町の蔵の宿
第11回 向井聖子(三養荘女将) …財閥の別邸
第10回 北山ひとみ(二期リゾート 代表取締役) …十八世紀フランスのサロンを目指す
第09回 西村明美(柊家女将) …京都は京都らしく
第08回 マルコム・トンプソン(ザ・ペニンシュラ東京 総支配人) …日本に学んだおもてなしの心
第07回 星野佳路(「星野リゾート」社長) …世界のリゾートを向こうに
第06回 齋藤朝子(海石榴大女将) …万葉の湯
第05回 石川修(ホテル ニドム社長) …ニドム カムイに授かりし森
第04回 岡副徳子(金田中若女将) …新橋の花柳界を守る金田中
第03回 浅羽愛子(伊豆・あさば女将) …「あさば」はあくまで「あさば」である
第02回 井上旭(シェ イノ シェフ)  …45年間、支持され続けた料理
第01回 古谷青游(熱海・伊豆山・蓬莱女将) …日本で一番早く春が来るところ


 
 

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