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一期一会

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広末涼子 新しい私
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[2]日々新しい発見

広末涼子 イメージ1 『キル』の立ち稽古に入る前、台本から離れてワークショップをやりました。初めてのことをいろいろ経験できたので、勉強になりました。技術的なことでは、スローモーションだったり、感情を7段階に分けて表現して、みんなでそれを分かち合ったりしました。その共通認識があると、演出をつけられるとき「これは5ぐらい」と言われたら理解できるし、細かい説明がいらないんです。
一番大きかったのは、ワークショップのなかで、みんなの癖やテンションの出し方が分かるようになったことですね。観察できるから、一緒に立ったときの空気感がなんとなく想像できる。それがあると、安心なんです。
いきなり立ち稽古から入ると、どうしようもなく緊張してしまうんです。相手がどう出てくるか想像がつかないし、自分もどこまで出していっていいのか、探ってしまうし。それがない状態で立ち稽古に入れるのが、よかったですね。自分に対しても客観的でいられるので、「私はここができてないな」「ここ、分かっていない」と、明確に見えるいい経験でした。

舞台空間にどう立っていくか、稽古に入った当初は見えていなかったので、走りながらも少しおどおどしていたところがありました。でも、稽古を重ねるうちに、不安感もなくなってきました。まわりの方が支えてくださるし、自由にお芝居をさせてくださる野田さんのやり方なので、妻夫木聡さんと一緒にのびのびと楽しませていただいています。

広末涼子 イメージ2 妻夫木さんも私も舞台の経験は浅いので、“当たって砕けろ”という感じは共通しています(笑)。映像の仕事では、最近はどちらかというと自分よりも若い世代の方が増えてきていますが、『キル』の出演者のなかでは私と彼が一番新人。現場では「若手」と言われています(笑)。ですから、私自身は大船に乗った気分でいます。みんな、「泥舟だよ」などと笑っているんですけどね。ぜんぜん、そんなことありません!(笑)

“若手”だから甘えられる部分もあるし、恥をかくのが怖くありません。教えてもらうことがいっぱいあるのが嬉しいですね。どんどん仲良くなって、どんどんダメだししてほしいです。
“みんなで創っていく感”は、舞台に限らず、どんな仕事でも感じていたい。それを理想とはしているけど、実際にはスケジュールやいろいろな要素があって、難しい場合もあります。でも今回の舞台は、稽古も、1ヵ月みんなで同じ時間を過ごせます。しかも本当に心が通じ合えている感じで作っていける。こういう出会いがあるって、幸せですよね。まだまだ自分が知らないことがたくさんあるんだなと驚いたり、日々新しい発見があって新鮮です。
映画も舞台も「演じる」という点では共通しますが、やっぱり現場によって、日常生活のあり方は違ってきます。それに順応していくのも、役者の仕事だと思っています。ちなみに『キル』の稽古に入ってからは、まるでアスリートみたいな生活(笑)。生活パターンも変わったし、腹筋も割れてきたし(笑)。精神的にも体力的にも、強くなっていると思います。そうじゃないと、舞台上できれいに見せられないですよね。喉も、体も、心にも、いろいろな筋肉がないと、みんなの芝居に応えていけませんよね。今、これだけ頑張りたいと思えるものが目の前にあるのは、自分でも素敵なことだと思います。
『キル』が終わったらこの生活を続けるのは難しいと思うけど、今はとにかく集中し、没頭したいです。


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広末涼子
広末涼子 ― ひろすえ りょうこ ―
1980年、高知県生まれ。第一回クレアラシル『ぴかぴかフェイスコンテスト』グランプリ獲得後、同CMでデビュー。テレビ、映画、舞台と各方面で活躍している。2007年12月、2008年1月、NODA・MAP第13回公演「キル!」に出演。
広末涼子 オフィシャルサイト

『キル!』記者発表 撮影:稲垣純也






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