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一期一会

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広末涼子 新しい私
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[1]“新人”として

広末涼子 イメージ1 今、人生のなかで3度目の興奮を感じています。ここ最近、久々に眠れないんですよ。27年間で、今までに2回そういう時期がありました。寝られないというか、寝なくてもいい、という感じになるんです。いろいろなことに敏感になって、パワーが溢れて、やりたいことが多すぎて。そんな幸福感を、今、感じています。
興奮の理由は、野田秀樹さん作・演出の舞台『キル』です。12月7日から約2ヵ月間の公演です。相手役は妻夫木聡さんで、妻夫木さん演じるテムジンはモンゴルの草原で、ミシンにしがみついて洋服を作っているブランドの蒼き狼。ブランドを大きくすることが夢で、そこから物語が始まります。私の役シルクは、もともとはファッション界で彼と敵対する勢力のモデルだった女性。テムジンと出会って、嘘も重ねつつ、愛し合いつつ、どんどん物語が展開していくんです。

最初にお話をいただいたときは、正直、躊躇しました。野田さんの作品はそれまで何度も拝見していましたが、「私にできるかな」という思いがあって。どちらかというと、私はストーリーがわかりやすい作品のほうが感情をのせやすいので演じやすい。でも野田さんの作品は、そうではない方法論で成り立っているような気がしていました。体でなのか、頭でなのか。心だけではない表現の仕方、伝え方が私にできるのだろうかが心配でした。
広末涼子 イメージ2 でも『キル』を読むと、とにかく面白いんです。まず、言葉が面白い。それに、チンギスハンの人生をベースにしたストーリーなので、野田さんの作品のなかでは比較的わかりやすい作品だと思います。これだったらできるかもしれない、ぜひやりたいと思ったんです。
でも、公演期間が2ヵ月間というのが、ちょっと不安でした。映像の仕事をやらせていただくことのほうが多いので持久力や体力に自信がなかったんです。そして、舞台は大好きだし、楽しいんですが、飽きっぽい自分を知っているので、そこも不安のひとつでした。新鮮な気持ちで2ヵ月乗り越えられるのか、自分自身に確信が持てなかったんです。

でも、稽古に入ったら、あっという間に不安が解消されました。とにかく毎日、楽しくてしょうがないんですよ。野田さんの演出はもちろんですし、10人の役者さんみなさんがすごく魅力的なので。
その日の声の調子や気持ち、体調などで、人って変わりますよね。その変化を見たり、それに気づけることも楽しいし、学習することが多くて大変です。それに皆さん、人間的にとても面白いんです。だから2ヵ月できることがすごくラッキー!1ヵ月だったら、ちょっと寂しかったかもしれません。


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広末涼子
広末涼子 ― ひろすえ りょうこ ―
1980年、高知県生まれ。第一回クレアラシル『ぴかぴかフェイスコンテスト』グランプリ獲得後、同CMでデビュー。テレビ、映画、舞台と各方面で活躍している。2007年12月、2008年1月、NODA・MAP第13回公演「キル!」に出演。
広末涼子 オフィシャルサイト

『キル!』記者発表 撮影:稲垣純也






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