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一期一会

黒木 瞳黒木 瞳 心に残る出会い4

黒木 瞳 愛の深さが愛の怖さ

[4]過ぎていく時間がもったいない

黒木 瞳 イメージ1 娘と接する時間は大事だし、楽しいですね。おかしいのは、こちらが優しそうだと思うと、けっこうぞんざいな口の利き方をするし、怖そうだなと思うと、猫なで声を出したりします(笑)。私の機嫌に合わせて、声色を変えてくるんです。そのへんが、すごく分かりやすくて、面白いですよ。

料理も手伝ってくれます。というより、一緒に作るという感じかな。小さい頃から包丁も持たせていたし、できることは、どんどんさせています。やっぱり、食に興味を持ってほしいと思っていますから。うちでは台所が、家族みんなが集まる場所なんです。

好き嫌いも、ほとんどありません。小さい頃から、ひじきなどの渋い料理も大好きでした。でも最近、「ママ、私、ウニはちょっとダメみたい」なんて言うんです。食べないわけではないんですけどね。
私は、「今からそういうこと、言わないでくれる? 大人になってから決めて」と言っています。

黒木 瞳 イメージ2 「一番好きなものは?」と聞くと、「ニンジン」と答えます。
私、別にニンジンを栽培しているわけではないし、野菜の名前ではなくて料理の名前を言ってよ、と思うんですけど(笑)。とにかくニンジンが好きらしいんですよ。だから飼っている猫の名前も、“キャロット”です。

今、犬が1匹、猫が3匹います。もとからいた犬が、新しく来た子猫2匹に、一日中つきまとっています。あまりにもしつこいので、猫からちょっとイヤがられています。夫は「もう1匹、犬飼おうか」と言っていますが、これ以上増えるとねぇ(笑)。今でも毎日、大騒動ですよ。ほんと、うちはすごいことになっています。

そういえば先日、娘が突然、「ママは私にウソついたことある?」と聞いてきました。
「私は、ウソはつかないけれど、言わなかったことはあると思う」
「なぜ言わなかったの?」
「忘れていただけじゃない? あなたはママにウソついたことあるの?」
「私はない」
「なんかそれ、ウソっぽいなぁ」
こんな感じですね、いつも。小さいときから、よく会話しています。そして赤ちゃんのときから変わらず、ギューっと抱きしめています。ずっと今のままでいてほしいですね。これ以上、大きくならないでほしいと願うのですが、そういうわけにはいきません(笑)。子ども時代というのは今だけ。これから、どんどん大人になっていくわけでしょう。過ぎていく時間がもったいない。そのくらい、今を大事に思っています。




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写真提供:© 2007『怪談』製作委員会


黒木 瞳

黒木 瞳 ― くろきひとみ ―
福岡県出身。1985年、宝塚歌劇団退団。映画『化身』(86年)で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞、『失楽園』(97年)で日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞、『破線のマリス』(2000年)日本映画批評家大賞女優賞受賞。出演作品に映画『東京タワー』(05年)、『魍魎の匣』(07年末公開予定)、舞台『ハムレット』(90年)『MAMA LOVES manboT〜W』(00年〜06年)、テレビドラマ『オヤジぃ。』(03年)、『GOODLUCK!!』(03年)、『白い巨塔』(03年)、『プリマダム』(06年)など多数。詩やエッセイも執筆。代表作は『もう夫には恋できない』(04年)、五行詩『恋のちから 愛のススメ』(06年)などがある。映画『怪談』は07年8月4日より全国一斉ロードショー
黒木 瞳
黒木 瞳

撮影:篠山紀信/写真提供:婦人公論

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