

自分にとって心地よい距離感を取る人が好き……と言っておきながら、私自身は実は人との距離感の取り方が、どうやらうまくないのじゃないかと、最近すごく思うようになりましたね。特に飲んだ次の日なんか、前の日に自分がしたことを覚えていなくて。私のほうから近づいた人が翌日寄ってくると、「近いなぁ!」って、その距離にものすごくうるさく怒るんです(笑)。私のほうがびっくりするくらい近づいたらしいのに、周りの人に「あの人近くない?」なんて平気で言う(笑)。そうすると「お前が近かったからだろう」って突っ込まれたりして。しっかりしないと、まずいですよね(笑)。
結局、自分に都合がいいものが大好きなんですね。自分に大切なものは絶対見逃さないし、人にしても、ものにしても、自分の好きなものが、はっきりしている。そこに迷いとかためらいはないんです。買い物したり、メニューを選んだり、仕事のことを決めたり、ということには迷わない。ぱっと見て、好きか嫌いかすぐわかるから。
ただねぇ……ボーイフレンドとか恋愛に関してだけは微妙で、迷いがありますね(笑)。ほら、恋愛って仕事と違って、役割がきちんと決まっていたりするものではないでしょう。そこが迷うところだと思うけど、最近はそれが非常に面倒臭くなるときがある。ややこしく感じられるんです。
実は、ずっと私は、恋をすると相手の色に染まるタイプだと思っていたんですね。取材でも「せっかく出会って恋をしているのだから、ボーイフレンドの色に染まらなければ、出会う意味がないじゃない」なんて言い続けてきた。でも最近、それは嘘だった、ということがわかってきたんですよ!(笑)「私染まってるでしょ?」というような振りをして、その実、自分のカラーばっかり。すごく自分勝手だし、ムラもあるし、自分の行動にケチつけられたりすると「はぁ?」なんて思ったりして。
だから、これはあまり信じたくないことなのですが、結局、私はその男の子を好きな自分が好きなだけなんじゃないか、という気がし始めたんです。考え出したら、もう申し訳なくなってしまうほど。ボーイフレンドのことが好きなはずなのですが、どこかで、その人といるときの自分のことを見ているような気がするんです。
恋愛していること自体は好きなんですよ。常に恋はしています。別にもてるわけじゃないけれど、相手が途切れないパターンの人間なの。片想いではなくて、ちゃんとつき合っているんだけど、周りもいろいろ見たりしているから、きちっと向き合って、きちっとつき合って、きちっと別れて、ものすごく泣く、というのは1回もない。
彼氏がまったくいない状態はつくらないから、いないことは好きではないんでしょうね、きっと。でも、以前はかっこいい人を見かけては「うわぁ! かっこいい!」と思えていたのですが、最近は全然思わなくなってきちゃって、ほっこりぬるま湯状態。まぁ、それも悪くはないですけどね。
東京都生まれ。原宿でスカウトされ、モデルとして活動。その後、舞台・テレビと活動の幅を広げ、88年にバンド「FAIRCHILD」を結成し、ボーカルと作詞を担当。91年『ダウンタウンのごっつええ感じ』のレギュラー出演でブレイクし、その後はタレント活動中心となる。現在はバライティ番組などテレビ出演をするほか、映画、CM、雑誌では連載コラムの執筆など、幅広く活躍している。飾らないナチュラルな魅力と独自のファッションセンスで、男女問わず高い人気を得ている。
08年6月『歩いても 歩いても』が全国ロードショー公開。