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一期一会

石原さとみ石原さとみ 心に残る出会い4

石原さとみ 自分探し1
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[4]力をくれた友人のひとこと

石原さとみ イメージ1 今までで心に残る出会いは、親友との出会いです。高校を卒業して初めて、‘親友’というものが実感ができたんです。

学生の頃は、クラス内にグループができて、学校に行くと一緒にいました。同じ帰り道だから、なんとなく一緒に帰るとか。でも高校を卒業して仕事一筋になると、時間がないから、心から会いたいと思える人としか会えません。自然と人間関係が絞られていきます。本当に自分にとって大事な人は誰なのかが、はっきりしてくるんですね。そのなかで、中学時代から仲がよかった友人が、かけがえのない親友となったんです。

彼女はとても考えが大人で、尊敬できる人。ドラマの感想も言ってくれるし、褒めてくれることもあるけれど、ときには私の発言に対して注意をしてくれます。たまの休日、彼女と会うと安心できます。忙しくてなかなか会えない時期があっても、久しぶりに会うと、すぐにいつものように会話が弾み、時間の空白を感じません。好奇心が旺盛ですが、ミーハーではないんですね。私が見たい舞台やライブを提案すると、喜んで一緒に行ってくれます。

就職活動とか、私の知らない世界のことも、彼女を通して理解することができるんです。私にとっては、いろいろな世界を見る窓みたいな感じですよね。なかなか休暇がとれませんが、一昨年は一緒に温泉に行きました。今年の彼女の誕生日には、電車を乗り継いで、一緒にディズニーシーに行きました。楽しかったですよ。

石原さとみ イメージ2 きっと、求め合っているんでしょうね。私が何か相談したいときに聞いてくれたり、つらいときに一言かけてくれたり。私が、彼女の相談にのることもあります。一番、信頼できる人です。そういう存在がいるだけで、頑張れる。彼女も同じように思ってくれていることを知っているんです。

高校時代は仕事と学校の両立が大変でした。女優をやっていることが、はたして誰かの役に立っているのだろうか、と確信が持てず孤独を感じた時期もありました。学校にいる自分が素なのか、仕事をしているのが本当の自分なのかもわからなくなってしまったんです。今思えば、全部自分なんですけどね。その頃はすごく悩んでいました。ないものねだりなんでしょうね。クラスメイトが男の子と手をつないで歩いたり、友達同士でカラオケに行ったりしているのが羨ましかったりもして。

高校卒業後、「そういう気持ちがあったんだよ」と告白したら、こう言われたんです。彼女は大学の受験勉強をしなくてはいけない時期に、遊んでいた。たまたまテレビに、私が映っていたんですって。それを見て、「自分はなんていうことをしているんだろう。同い年のあなたがこんなに頑張っているのに、自分が情けなかったよ。そのとき、私、もっと頑張ろうと思えたんだ」って。

私のやっていることが人に何か影響を与えていたと思うと、私も頑張れる気持ちでいっぱいだった。嬉しくて、私はいい仕事にめぐり合えたとすごく幸福に思いましたね。
一生懸命にやっていると、必ずどこかで誰かが見てくれているんです。それに気がつかなかった時期もありました。でも友人のたった一言で力をもらいました。今、同じ年の人たちは、就職活動で忙しい時期です。社会人になったら、環境がガラッと変わりますよね。どうなるのかが不安にもなりますが、どんなに環境が変わっても、続く人とは続くと信じています。



石原さとみ
石原さとみ ― いしはらさとみ ―
1986年、東京都生まれ。02年、ホリプロタレントスカウトキャラバンのグランプリを受賞し、翌03年、映画『わたしのグランパ』でデビュー。初出演ながら、同映画にて日本アカデミー賞新人俳優賞・ブルーリボン賞新人賞など数々の賞を受賞し、華々しいデビューを飾った。その後も数々のテレビドラマ・映画で活躍する。 2008年は、4月18日からスタートの『パズル』(夜9時放送)では本格ミステリーに挑戦しているほか、8月13日より主演舞台『幕末純情伝』(演出・つかこうへい)、9月13日には主演映画『フライング☆ラビッツ』が公開される。
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