

デビューから、たくさんのお仕事をいただきました。一作品、一作品、考えるし、学ぶことは多いですね。
一番自分を変えたのは、テレビドラマ『Ns’あおい』です。高校を卒業して初めての作品だったし、民放の連ドラの主演をするのも初めてでした。ナースの役でしたが、職業もののドラマも初めて。とにかく初めて尽くしだったので、プレッシャーと楽しみと不安が入り混じっていました。
ドラマが放映されると、視聴者の皆さんから、「夢を持てました」とか、いろいろな感想をいただきました。嬉しくて、涙が出そうなものばかりでしたね。自分がやっている女優というお仕事は、こんなに人の心を動かすんだと知ったのはこのときです。やっぱり私は女優をずっと続けていきたい。そう確信しました。
それまでは高校生活と両立させるのが大変で、いつまでハードな生活が続くんだろうと、悩んでいたんです。3年後に自分はどうなっているんだろう、10年後はどうかとか、漠然と将来に不安も抱いていました。でも、『Ns’あおい』を演じるなかで、確実に何かが変わったんです。やっぱり見てくださった方が感動してくださることが、一番の励みになります。
実は収録中に、母が体調を崩して入院しました。ですから母のお見舞いに行き、点滴とか、ナースの方々の動きをよく見ていました。そうしたら母が、「私が倒れたことにも、意味があるのね。あなたの勉強のためにとても役立ったわね」と言ってくれました。「ほんとうだね、ありがとう」と答えました。母はこうも言ったんです。「ここのナースさんたちも、ドラマを見てくれているのよ。あなたがこれだけ頑張っているんだから、お母さんも頑張らなきゃね」って。その言葉が、本当に嬉しかった。私の仕事がほんの少しでも、身近な人に勇気をあげたのなら、なんと恵まれた仕事だろうと思いました。
今年はドラマ『パズル』と同じ頃に、映画『銀幕版 スシ王子! ニューヨークへ行く』が公開されます。秋には、映画『フライング☆ラビッツ』で主役の早瀬ゆかりを演じます。早瀬ゆかりは、バスケットボールとキャビンアテンダントと恋愛、3つとも一所懸命な女性です。欲張りと言われつつも、全部ほしいから頑張る女の子です。まさに‘青春’ですね。スタントなしでバスケをやっているので、猛練習しました。スピーディーな映像なので、面白いですよ。
それにしても、本当に次々と作品をいただき……ガムシャラに走ってきましたが、これからも、いい環境で、いいリズムで、走り続けたいと思います。たぶん、休みが必要な時期がきたら、自然とそういう時間がまいこんでくると思っています。
今は、出会った人すべてから何かを勉強したいんです。きっとみんな、人生でさまざまな体験をし、それを乗り越えてきたのですから。出会う人それぞれに、尊敬できる部分があると思っています。『パズル』の現場でも、大勢の豪華なキャストに囲まれています。私のほうからくらいついて、たくさん質問したり、話しかけたりすることも大切かなと思います。
