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神田沙也加 心に残る出会い
神田沙也加 自分探し2
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[2] イメージを破る楽しさ

神田沙也加 イメージ1 『ヘイジャパ!』で私が演じている女子高生キョウコは、結果的に、とんでもないことをしてしまいます。私の映像再デビューに際して、これだけ刺激的な役ができるのは、楽しくてしようがないんです。常に“新しい自分”を知りたいし、同じところに留まっていたくないですね。

おとなしい役や、お嬢様役をけっこういただくんですよ。どんなにみんなが荒れていても、一人まともだったり、まとめ役だったり。今回はその要素も持ちつつ、自分自身も崩壊していく役です。やったことのない役もやれるようになりたかったし、「やれる」と思いたかった。自分の可能性を広げたかったんです。ここまでの表現しかできないと、限界を創りたくなかったんです。

私はいろいろな意味で、一つのイメージでくくられやすいと思うんです。自分自身でも「そう見られているな」と感じます。だけど、それにも忠実でいたいんです。みんなが思っているイメージを守り続けるのも、もしかたら女優という役目かもしれないですから。一方で、それを破っていくことも楽しい。そのかわり、見てくださる方は、ハラハラするかもしれませんが。(笑)

神田沙也加 イメージ2 映画のなかでは、最後の一瞬で、キョウコがどういう家庭に育ったかがわかります。あのシーンは「残った」と言ってくださった方が周りにいました。最後の最後、つじつまが合うんですよ。「そりゃあ、キョウコもこうなるわ」と。そのつじつま合わせを、ちゃんと見せたかった。最後のシーンでは、できるだけ余計な考えをそぎ落として、目の前のシチュエーションを感じるのに徹しました。それは、私がお芝居ですごく大事にしていることです。

村松監督とも話したのですが、キョウコがやっているのは、自分探しです。幸せ探しをしています。だけど、年齢的なこともあるし、なにが幸せなのかがわかっていません。

私自身も10代の頃は、ものすごく自分探しをしました。私の今回の人生の命題ですね、自分探しは。自分として生きることを受け入れるのが難しい日もあります。自分だけで考えようとしても、どうしても受け止められないときもあります。両親(父親は俳優の神田正輝さん、母親は歌手の松田聖子さん)とのことで10代後半、私なりに葛藤してきたからこそ、キョウコという人間像に興味もありました。理解できる部分もありますね。

神田沙也加 イメージ2 私にとっては、演じることでまったく違う自分を発見するのも、自分探しですね。そういう方法を持っている点では、恵まれていると思います。私、空き時間も役に引っ張られるらしく、現場で「素のときも目が据わっていた」とみんなから言われました(笑)。ブログをやっているので自分の写真を撮ってみても、確かに撮影期間中はなんか違うんです。目つきがおかしい(笑)。いつもの私に戻るのに時間がかかりましたね。

できあがった映画を観て、とんでもないものができてしまったと思いました(笑)。私の身内も、この映画を見たら、きっとびっくりするでしょうね。それも、ちょっと楽しみです。びっくりされればされるほど、リアルに演じられたということだし。どういう役かは、お引き受けする前、ちょっと母に説明しましたが、どんなふうに演じたかは内緒にしておきたかったんです。しめしめ、という感じです。(笑)



神田沙也加
神田沙也加 ― かんださやか ―
1986年、東京都生まれ。神田正輝・松田聖子の一人娘。2001年4月集英社『ヤングジャンプ』グラビアでデビュー。翌月の江崎グリコ「アイスの実:とびこみ台篇」のCMに出演し注目される。以後、映画・ドラマ・歌・ミュージカルと多様な才能を発揮している。
第54回カンヌ国際映画祭の短篇部門でパルムドールを受賞した『おはぎ』や『ドラゴンヘッド』などに出演。テレビドラマは『ヤンキー母校に帰る』『水戸黄門』『たった一度の雪〜SAPPORO1972年〜』など。
2008年3月3日から大阪・松竹座での舞台『紫式部ものがたり』に出演。映画『HEY JAPANESE! Do you believe PEACE,LOVE and UNDERSTANDING? 2008 ―2008年、イマドキジャパニーズよ。愛と平和と理解を信じるかい?―』が渋谷Q-AXで3月1日よりロードショー公開

神田沙也加 オフィシャルブログ

Photographs by 稲垣純也(タイトル/インタビューカット)






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