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一期一会

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小西真奈美 解き放たれて2
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[3]旅は一期一会

小西真奈美 イメージ1 子どもの頃から、空を見たり、季節を感じたりするのが好きでしたが、さらにそのアンテナが広がっていく気がします。海外に行っても、若い頃は「外国に来た」というだけで感激し、一人旅をしているだけで大イベントでした。海外の空気感に触れるだけで満足だったんですね。

最近は、もっと踏み込んで文化が違う国で育った人とコミュニケーションをとったり、歴史ある街に行ったりします。そこで、なんでもない景色に感動して涙が出てくるんです。アンテナが敏感になってきた分、なんでもない日常が楽しいですね。私はどちらかというと自分自身がある上で、役をやるタイプです。家に帰っても役を引きずることは、まずありません。その一番核となる自分自身の人生が、すごく楽しくなってきましたね。より大事に思えるようになってきたんです。

私の性格は、人見知りで好奇心旺盛。人から見ると、私の好奇心は半端ではないようです。旅が大好きで、一人旅でもどんどん行きます。昨年は夏休みをとって、友達と念願のアンコールワットに行きました。朝日が昇る瞬間を見たかったので、真っ暗なうちからアンコールワットのそばで日の出を待ちました。太陽が昇り、赤い光に満たされて……本当にすごいものを見ると、言葉も出ません。30分くらい、友達も私も無言でした。

アンコールワットは大自然のなかで、大昔に、こんなものを人間が作ったなんて! 驚きました。しかも何世紀か、ジャングルに隠れていたんですよね。とにかく、言葉にならない感動でした。

小西真奈美 イメージ2 若いうちに行けてよかったと思います。オート三輪を改造したトゥクトゥクという乗り物で移動しましたが、砂ぼこりがすごい。それを笑い飛ばしていられるエネルギーがありますから。ホコリがイヤだとか、虫がイヤ、衛生面が気になるといった具合に神経質になると、旅が楽しめなくなってしまいます。まだまだ貧しい人も多く、路上で品物を売っている人たちもいました。その場にあるすべてのことを受け入れられるパワーをこちらが持っていないと、旅がつらくなってしまいます。

また、初めて出会うことを大事にしたいですね。仕事で海外に行く時もガイドブックを買って、行きたい場所に折り目をつけます。空き時間ができたら、行きたいといつも思っています。時間が空くと、「行ってきます」と、ふらっと出かけて行きます。「またいなくなった」と思われています(笑)。何度か仕事を一緒にしたチームだと、飛び出していくのを知っているので、「一緒に行く!」とついてきたりも。私がアテンドするんですよ。(笑)

小西真奈美 イメージ3 自分では人見知りだと思っていますが、海外どこに行っても、誰とでもすぐ仲良くなるんですよ。たとえばレストランで、言葉がわからなくても萎縮せずに、メニューにないものでも、食べないものを身振り手振り総動員して説明すると作ってくれます。すると、お店の人とあっという間に仲良くなれるんです。現地のものを食べて、現地の人にいろいろ話を聞くのも楽しいですね。

旅先で出会った人とは、まさに一期一会。せっかく出会えたんだから、「今、話しておかないと」と、そんな気持ちが湧いてきます。


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小西真奈美
小西真奈美 ― こにしまなみ ―
1978年、鹿児島県生まれ。98年、「北区つかこうへい劇団」に入団。舞台「寝盗られ宗介'98」で女優デビュー。NHK朝の連続テレビ小説『ちゅらさん』に出演し、ヒロインの恋敵となるクールな女医を好演した。2002年、初出演映画『阿弥陀堂だより』で、03年第26回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。07年には『きらきら研修医』で連続ドラマ初主演を果たす。映画、舞台、テレビで活躍している。08年1月より連続ドラマ『あしたの、喜多善男』(CX)に出演。映画『Sweet Rain 死神の精度』が08年3月22日より丸の内プラゼールほか全国ロードショー
小西真奈美 オフィシャルサイト






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