

デビューした頃は、「かっこよくなりたい」と言っていましたが、疲れました(笑)。「男らしくなりたい」とも、よく言っていました。そうしたらいつの間にか、本当に“男前”になっちゃいました。
小学校の頃からずっと、「なんで男って楽なんだろう」「なんで男の人って、女みたいにネチネチしていないんだろう」と思っていたんです。
「女なんだから」とか「女ってこうなんだよ」と言われるのがすごくイヤで、「私も男みたいになりたい」って思ってましたよ。
小学校、中学校、高校と、ずっとね。たぶん、バカにされたくない、と思っていたんでしょう。ドラマの収録が始まると、プライベートでの言葉遣いが男みたいになるって、友達に言われました。のほほんとしているのが、私にとっての「女優」のイメージですが、私はできない。“男前”で潔いほうが、自分にとって楽ですね。
実は私、昔はすごく泣き虫だったんです。無視されると泣いていたし、恋の悩みでも泣いていました。けっこう被害妄想もあったし、落ち込み始めると、どんどん落ち込んでしまう。でもそれでは、仕事をやっていけませんから、ものごとを楽観的に見られる強さ、いやなことも吐き捨てる力があれば楽だと、覚えてしまったんですね。今はまったく泣きません(笑)。
以前、夏木マリさんの本をいただいたとき、「怖いから強くあろうとする」というくだりを読んで、「すごくわかる」と共感しました。私は攻略法を身につけ、強くなったんだと思います。人見知りなんですが、つとめて自分のほうから挨拶をしたり、話しかけます。そうやっていると、いつの間にか身について、自分のものになっています。おかげで今は人から、「本当にいつも元気だな」「活発だね」と言われます。自分の意志で、そういうふうになったんだと思います。
でもここまで男前になってしまうとねぇ(笑)。それもどうかと思いますけどね。30歳を過ぎた頃から、私が女であることは間違いないんだから、女らしいと思ってもらえたほうがいいのかな、と考えるようになりました。少なくともプライベートでは、女の子でいたいなって。今さらもう遅いんですけどね。(笑)
