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一期一会
扉の向こう



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“TERAKOYA” 店舗入り口の様子

なぜかそのコトバと聞いて、玄関までの小道にあったレンガ造りの小屋を思い出した。

「あれ、スモークハウスなんです。燻製を作る小屋ですね。TERAKOYAではベーコンやソーセージ、生ハムそしてパンやアイスクリームを自分たちの手で創っています。フランスの伝統的な製法に習いながら、常に新しい味を求めて進化させることで、その時代のお客様のココロを満たす。手間と時間はかかりますが、それを提供できる私達はとても幸せなことです」

お話を伺えば伺うほど、間さんの料理やサービスに対するアグレッシブな姿勢が伝わってくる。一方で、TERAKOYAの空気がゆったりとし過ぎているといっていいほど、優雅さに満ちている。このギャップが心地よい。

店内の様子ここで先ほど玄関先で迎えてくれた、メートルドテルの川良さんにお話に加わっていただいた。
「ところで、TERAKOYAらしいサービスといいましょうか。新しいメニューを最近ご用意しているんです」

なにか新感覚の食材でも使った料理の登場か? と思っていると、外に案内される。車寄せに、黒塗りの豪華な車があった。

「リムジンを使ったサービスを始めました。ただ単に送迎という意味で車に乗っていただくのではありません。お迎えの地で、車に乗り込んだ瞬間からTERAKOYAの空気を感じていただきます。レストランに到着して、お食事を楽しみ、優雅な空気に身をゆだねる。そして車で最終目的地まで、一貫してその感覚を味わう究極のサービスです」


リムジンを使った新たな時間の楽しみ方

リムジン「時間の楽しみ方は、お客様に教えられました。以前、ディナーの時間に女性の方2名様でご来店されたのですが……
お迎えは代官山でした。女性のお客様らしく、その日はお二人でエステでゆっくりとされ、ショッピングを楽しみ、リムジンに乗って来店されました。優雅で素敵な時間の過ごし方だなぁ、と思いました」

なるほど、送迎といっても、ホテルや家からくる必要はない。その日のスケジュールや目的に合わせて、レストランで過ごす『時間』を組み込めばよい。

ランチコースはやはり女性のお客様が主体となり、年齢層は幅広く20代から50代。ディナーの時間は年齢層では語れないほど、本当に様々なお客様が間さんが創る時間を楽しまれている。


間さん、みなさんへひとことお願いします。

日本庭園「TERAKOYAへは“旅行”に出かけるつもりでお出かけください。日常とは違った雰囲気や時間をスタッフ一同で設えて、お待ちしております。今日のTERAKOYAと明日のTERAKOYAは必ず違います。ぜひその違いも楽しんでください」


「最初にご覧になった白黒写真の先々代は、洋画家だったんです。キャンバスに絵を創造していました。そして時代を超えて、私は料理を創造しています。今はローマ字でTERAKOYAですが、いつかは昔の“学びの場としての寺子屋”をレストラン内に復活させて、新しいことにチャレンジしたいんですよね」

お客様のこと、そして新しいものを求めて、どこまでも真っ直ぐ先を見据える間シェフの心意気。TERAKOYAの扉をノックすれば、ココロに心地よく響く音がきっとするはずである。



Photographs by Eri Matsumoto


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