
− さっそくですが、料理の特徴を教えてください。
「ASO料理です」
− え? あまりにストレートなこちらの質問に、ジャブでかえされた感覚がした。聞きなれない料理名。思わずもう一度聞きなおしてみた。
「シェフの阿曽がつくる料理は、イタリア料理の基本的な技法は用いつつ、旬の素材、独創的なアイディアを阿曽なりに盛り込んだ料理です。それを我々はASO料理と呼んでます」
なるほど。だからASO料理。でも少しわかりにくい。
「料理は、美味しくて当たり前。ASO料理はさらに“楽しい”。従来のイタリア料理をオペラだと思ってください。旋律にあわせて、場面によってさまざまな趣向の料理が出てくる。そういう意味では、ASO料理はオペレッタなんです」
− オペレッタ?
「喜劇です。緊張することなく、自由でオリジナリティ溢れるプレゼンテーションで料理を魅せることに注力しています。お客様に、食事を直感的に楽しんでいただきたいと言いましょうか」
− 直感的に料理を楽しむ。具体的にはどういうことでしょうか?

「例えば、パスタ料理を注文されたとします。目の前に置かれたお皿にはパスタだけ。あれ、ソースは? と思われたところに、別のお皿でソースが用意されます。お召し上がりになる直前に、お客様ご自身の手で料理を完成させて楽しむ。味だけではなく、料理そのものを楽しんでいただきたい、その想いがASO料理に込められています」
「スタッフも、お客様に楽しんでいただけるサービスを常に心がけています。カジュアル過ぎることもなく、フォーマルに片寄ることなく。お客様にもリラックスして自然体でお食事していただきたいのです」
なるほど、“料理を楽しむ”をコトバで説明するのは難しいが、美味しい料理にさらに驚きや発見というエッセンスを加えることで、ASO料理が完成すると見た。
お客様の年代層や利用方法を尋ねてみた。
「ランチはやはり銀座という土地柄でしょうか、30代から60代まで幅広い年齢層の女性のお客様にお越しいただいています。太陽が傾いて、夜の蝶が降りるころは、30代から50代を中心としたカップルを中心に、記念日をお祝いされる方が多くなります。また、個室の場合は3名から4名様が多く、ビジネスでのご利用がメインですね」
最後に、みなさまに一言お願いします
「アルジェントASOでは、お食事の時間を楽しんでいただくことにつきます。食前酒から始まり、食後のゆったりとした時間まで、贅沢で落ち着いた、モダンでありながらラグジュアリーな空間でお寛ぎください。私を見かけたら、ぜひ一声おかけください。特になにもありませんが(笑)、最高の笑顔でお迎えいたします」
キリッとした橋本さんの写真を撮ろうとしたとき。最初はワインの説明をしていただいていたが、いつの間にかお子様のお話に。どうしても硬くなってしまう撮影中の空気を、一瞬にして和ませてくれた。いつ戻っても、扉の向こうには、温かい馴染みの笑顔がそこにいてほしい。10年来のファンに、今からなっても遅くない。
