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一期一会
ベル・ペンドリへようこそ
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 [060] 鯛茶漬け
鯛茶漬け 桜の頃と言えば桜鯛となるが、今日は鯛茶漬け。店の秘伝のたれに鯛の切り身が入れてある。たれの具体的な内容は教えてもらえないが、ごまの風味でこくがあり、卵の黄身のまろやかさと深みが加わり、日本酒の香りもするが気のせいだろうか。しょう油で味を調えているようである。

織部の向う付けに盛られ、ごまと細く切った海苔がかけてある。たれもたっぷりある。これらをまぜてからませる。「鯛茶漬け」を注文したのであるが、最初から茶漬けにしてはもったいない。まずはこれを肴に御酒一本、それから鯛とたれが十分からみあったところを温かいご飯に載せて食べる。たれのしっかりした味とふっくら炊けたご飯は合う。つい二杯目もとなる。

最後の一杯は茶漬け。大葉の千切りとわさびを加え、熱いお茶をかける。鯛の身がお茶で白くなるまで待つ。あっさりしているけれども、だしが出て、いくらでも食べられそう。柴漬けで、ときどき変化をつける。今度行った時は、たれで一杯、お茶漬けで二杯食べようと思う。(2008.11.25)
 
 
 [059] 担担麺
担担麺 土曜日のランチに何を食べるか考えるのは楽しい。1日の食事の重点をランチにおいてフランス料理のコースを時間かけて食べるのも一興。あれこれつまみながら枡酒を飲み、最後は蕎麦でしめようか。それとも、テラスでパスタを食べようか。迷っているうちに頭の中は、食べ物でいっぱいになるのだが、「担担麺だ」と確信する日がある。

豆板醤と摩り下ろしたごまのこくのある辛さを想像したとたん、ほかの料理が消える。
人気のある中華料理店の休日は満席である。やっとテーブルにつくと、メニューも見ずに担担麺を注文する。運ばれてきた。ねぎとスープと麺を箸で絡ませて食べるまでの時間が長い。味と辛さを確認しながら食べ進むと、額にじわっと汗がにじむ。(2008.11.18)

 
 
 [058] ボジョレー・ヌーボーの豆知識
ボジョレーはフランスのボジョレー地区でブルゴーニュの南にある。ヌーボーは新しいという意味。ボジョレー特有の花崗岩系の土質と相性がよく、新鮮でフルーティなワインを作り出す。

ボジョレー・ヌーボーの豆知識 ぶどうはつぶされることなく、房のまま発酵層に入れられ、普通は1週間から2週間ぐらいの時間をかけて発酵させるのを、ボジョレー・ヌーボーは3日か4日で終わらせる。果皮や種から出るタンニンもほとんどなく、渋みの少ないさわやかな香りが生きたワインとなる。

ボジョレー・ヌーボーは収穫を祝うお酒。大勢で気軽に開け、豪快に飲む。赤ワインは冷やさないのが普通だが、これは少し冷やして飲むのもいい。料理を選ばないので気軽に飲める。

「ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーボー」はワンランク上のお酒である。ヴィラージュとは村の意味。ボジョレー地区でも法律で定められた特定の村で収穫されたぶどうで作ったワインのことである。39の地域の村のみにつけることが許された称号だ。ヌーボーとヴィラージュを飲み比べる楽しみもある。
今年は夏が暑く、実が凝縮していて、期待できるという情報がある。毎年、11月の第3木曜日の解禁日になると、「今年のワインはどんな味なのだろうか」とウキウキしてくる。時差の関係から、日本は世界で1番最初に飲むことができる。(2008.10.28)

 
 
 [057] 牡蠣の唐辛子炒め
牡蠣の唐辛子炒め 寒くなると牡蠣の季節。中華料理店で勧められたのが「銀杏と牡蠣の唐辛子炒め」である。運ばれてきた皿には殻から出された牡蠣の姿はない。何かに包まれた牡蠣らしいものがたくさんの大きな唐辛子の下にあった。こぼれ落ちたのか、銀杏がまわりにある。

一口では食べられない大きさに驚いた。牡蠣は炒めると小さくなるが違った。食べると、牡蠣独特の磯の香りとともに、ふわふわのやさしい食感がした。かなり薄く切った鶏肉で牡蠣を包み、卵白をからませたあと、炒めてある。卵白がきいているのか、まわりもきめ細やかなやわらかさがある。見た目ほど辛くない。二口目は、唐辛子をすこし切って一緒に食べた。炒められ、香ばしくなった唐辛子がきりっと牡蠣の味を引き締めた。(2008.10.07)
 
 
 [056] かつおのたたき
かつおのたたき かつおは春から初夏にかけて、沖縄周辺から三陸沖へ黒潮に乗って北上する。脂の乗りが少なく、さっぱりしているのが「初がつお」。秋は反対に、水温が下がるのにしたがって南下。この時期は、脂が乗ってかつおも太っている。これが「戻りがつお」といわれるものである。かつおは、年に2回、春と秋に堪能できる。

かつおといえば、たたき。たっぷりと粗塩をまぶし、わらで炙り一気に焼きあげ、うまみを封じこめる。表面の雑菌をなくし、生臭さがとれれば、かつおの風味が楽しめる。高知では、わらを巻いて炙るところもある。薬味をいっぱいかけ、生姜醤油で食べるのが一般的だが、塩だけで食べるように店の主人に勧められた。口に広がるかつおの味。しかも香りがいい。それ以来、炙ってすぐのかつおは塩で食べる。(2008.09.30)

 
 
 [055] カレー
カレー インドの本格的なカレーは、何種類ものスパイスが絶妙なバランスで味と香りを作り出している。ブナ・チキンカレーはペパーミントの香りが漂い、辛味が特徴的で爽やかな感じがする。しかも、しっかり炒めたチキンの旨みと、ゆっくりじっくり炒めた玉ねぎの甘さがマッチしている。かぼちゃのサブジは、10種類のスパイスを使った汁のないカレー。スパイスをたくさん使っているが、まろやかさや甘みも忘れられない。キーマカレー、ホウレン草のカレー、マトンマサラ……ルーにはたくさんの野菜も使われ、スパイスが複雑な味をかもし出す。ナンやパロタという平焼きの丸いパンと食べれば、さらに食が進む。

カレーとは、タミール語でスパイシーなソースという意味である。インドの伝承医学アーユルヴェーダは、スパイスを使って身体を治していくという考え方を持っている。肝機能には、ターメリックというように、クミン、コリアンダー、レッドペッパー、ガラムマサラなど、香りや味だけではなく漢方の役目を果たし、薬理作用を持っているものが多い。 夏はカレーで食欲を増進し、スパイスの効果にあやかりたい。(2008.07.22)

 
 
 [054] アップルマンゴー
アップルマンゴー 以前は店でもあまり見かけなかったが、最近ではきれいに並べられているアップルマンゴー。赤い皮の内側には、濃い黄色のみずみずしい果肉がつまっている。熱帯原産のウルシ科の常緑高木でその品種は多く、国内で栽培されているほとんどはアーウィン種。表面が赤くなり、まるでりんごに似ているのでアップルマンゴーとも呼ばれている。とてもジューシーで糖度が高いが上品な甘さで、まろやかな食感。甘い香りも漂う。
マンゴージュースやマンゴーのソフトクリームも人気がある。シャーベットやアイスクリームに添えるのも魅力的。宮崎も有名だが、沖縄の宮古島のマンゴーを食べたら、その味を忘れられない。暑い夏に冷やして食べたい果物だ。(2008.06.24)
 
 
 [053] コンソメスープ
コンソメスープ 琥珀色の透き通ったスープは、見た目には淡白な印象を受けるが、口に入れると味の深さを知らされる。牛・鶏・魚を煮込み野菜を加えて煮立て、時間をかけて作られる手の込んだものである。

フランス料理店で前菜のひとつに食べれば、牛肉と野菜の出汁の味わい深さとすーと喉を通っていく感覚に食欲を刺激される。作る人によって、これだけ味が違うのかと驚くほど奥深いだけに、コンソメスープはシェフの腕の見せどころ。どのレストランでも食べてみたい一品である。複雑な味に感激すれば、この後に出てくるメインディシュの期待も大きくなる。一つひとつを丁寧に料理している姿勢に、自分を省みる。(2008.06.17)
 
 
 [052] 舌平目のムニエル
舌平目のムニエル 夜、7時をすぎるとレストランの入口にあるバーに外国人が集まってくる。東京の真ん中とは思えないほど外国人の姿が多く、その中に日本人が混ざっている。バーで食前酒を飲み、白いテーブルクロスのかかった奥のレストランに移動する。
黒板に手書きで、今日のお勧めメニューが書いてある。そのほかに定番のメニューが渡され、まず目に入ったのが「舌平目のムニエル」。最近のフランス料理のレストランでは、あまり見かけなくなったメニューである。フレンチの代表的な料理で、フランスでは家庭でもよく作られる。
舌平目に小麦粉をまぶし、塩コショウしたあと、バターとオリーブオイルで焼くという簡単な料理だが、バターソースの味はシェフの腕の見せどころである。こんがりと焼き色のついた舌平目に、ポテトが添えられている。バターのコクとソースが淡白な舌平目を引き立てる。冷えた辛口の白ワインも進む。
どのテーブルにも笑顔がある。週末のディナーは一段と華やぐ。(2008.05.20)
 
 
 [051] 新緑の中のランチ
新緑の中のランチ ウィークエンドは、青空が見えるテラスで時間をかけてランチをとると、日常とは違ってゆったりと時間がすぎる。ウィークデイは仕事に追われてあわただしく時間を過ごすことが多いが、週末は朝寝坊をし、1週間の睡眠不足も解消。頭も身体もすっきりしたところで、気心知れた人との会食。

新緑に囲まれて、青い空のもと、テラスでランチをとる。風が吹けば、気持ちもすっきりしてくる。
こんな日には、シャンパンで始めて、好きなワインを飲む。メインの料理もしっかり食べて、デザートの後、最後のコーヒーが出る頃には、毎日の生活のちりも辛みもみじんもなくなり、自分の時間に完全にすり変わる。(2008.04.28)
 
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