緑霞山宿 藤井荘 設備
緑霞山宿 藤井荘 山の茶屋

四月中旬、静まり返った渓谷の木立も、山桜の薄紅により目をさまします。そして「緑」にこんな色があったのかと驚く新緑へ。五月、渓谷に蝉の鳴き声があふれだす頃、新緑は深緑へ。旧盆をすぎるころ秋風がたち、山の端の月が輝きを増しはじめると木立の緑は透けていきます。十月、与謝野晶子が「鳳凰が山を覆える奥信濃山田の渓の秋にあうかな」と詠ったように織りなす錦に覆われます。紅葉のにぎわいも束の間、やがて静寂が渓谷を覆い、風花が舞って、いちめんの銀世界へと雪に埋もれた音の無い世界へと変えていく。
そんな季節のうつろいが間口十五間の外に展開し、まるで手にとるようにお楽しみいただけます。




故・鈴木政夫(彫刻家)命名の渓谷下への散歩道。緑に埋もれた作品を見つつ、渓谷を渡る涼風、山樹の香りをお楽しみいただけます。東小屋に腰掛けてスケッチでも如何ですか。

当荘対岸にある旧道を整備した渓谷の散策道。崖下よりの瀬をせぐる水音を聞きながら深山の木々の間を歩きます。亜高山の可憐な花々、時折の来訪者(日本猿、カモシカ)が心を和ませてくれます。

山田十景の一つ、鳳山亭跡へ向かう軽登山の散歩道、山道を進むと善光寺平を眼下に見下ろす高台に出ます。會て小林一茶が月を愛でながら俳句を、与謝野晶子が紅葉を詩に、森鴎外が景色を紀行文に留めた夢の跡。
※鴎外の漢字は新字体を使用しております。

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