しっぽく料理について
元禄の頃(17世紀後半)町家に止宿していた唐人達の料理法を見て、家庭料理にとりいれたものと言われています。その後次第に長崎風へと調和され、唐南蛮料理に日本料理の特徴をとりまぜた、長崎独特の献立となりました。朱塗りの円卓(卓袱台)を普通6人から7人で囲み、大鉢、中鉢、小菜とよばれる大小種々の皿に、海山の幸を用いて人数分に盛られたものを食す会食形式のもので、品数はすべて奇数にする習わしがあります。その風味の良さ・盛りつけの豪華さ・器の美しさなど料理芸術のひとつとなっています。
代表的な料理は豚の角煮(東坡煮)、アラの湯引、黒豆蜜煮、南蛮漬、ソボロ、梅椀(お汁粉)などが挙げられます。

独自の始め方
お客様方が揃ったら まずお吸い物(お鰭椀)からはじまります。店の主人(女将)が「お鰭(ひれ)をどうぞ」と勧め、お客様方に召し上がっていただきます。<おひれ>とは文字通り魚の鰭であり、お客様一人につき魚を一尾用いた証拠として椀種に鰭を一片使ったことに由来しています、他には餅・椎茸・青菜を使って大きめのお椀にて供します。この<おひれ>が終わってからが宴の始まりとなります。また、最後は梅椀(お汁粉)で終わるのもしっぽく料理の特徴です。 |